008 宇宙の外

 前回、当エッセイ、記事ナンバー007で天使と悪魔についての考察を述べた。


 それは各方面〔主に宗教関係者とSF界隈など〕から、お叱りを受けそうな内容であった。無論、あの記事は筆者がそう考えているというだけの話で可能性の一つでしかない。それでも様々な意味で不敬的な内容であった感は否めない。


 ゆえに。


 ここで、少しだけ釈明させて頂きたい。


 神と天使、これらの解釈が世俗物的で神秘性を失わせかねないものであった事。


 そして、道具自体を悪魔と見立て悪いもののような書き方をした事を併せ、ここに深くお詫びしたい。大変、申し訳ない。もちろん、筆者自身、道具を悪いだけものだとは思ってはいない。神や天使に関しても大いなる存在だと畏怖している。


 それは。


 007の記事を最期まで読んで頂ければ分かってもらえるものだと信じている。


 改めて。


 飽くまで筆者の私的な解釈で書いた記事あったという事だけは断っておきたい。


 最期に。


 いずれにしろ不快な思いをした方がいるならば深くお詫びしたい。


 と、そんな、ある意味で尖り過ぎな記事の後に来る議題なのだが。


 宇宙の外には、一体、なにが在るのか?


 についての私的解釈を記していきたい。


 またSF界隈の方々から怒られてしまいそうな議題で申し訳ない。


 加えて、


 都市伝説やスピリチュアルな話から遠く離れてしまうテーマにも感じる。が、宇宙の外には何が在るのかを考える事に関して浪漫を感じる筆者としては、これも、また不思議な事なわけだ。そして、当エッセイのタイトルは。なのである。


 うむっ。


 ある意味で私が書く記事でのお約束となりつつあるが、まず結論を示しておく。


 宇宙の外には宇宙が在る。以上である。


 ええっ?


 まったく意味が分かんないと言われてしまいそうだ。


 うむっ。


 では、その言葉が持つ深淵と旅立とう。


 その昔、原子が物質の最小単位と習ったそうだ。そして原子核を回る電子が発見されて電子が最小単位となる。無論、そこに陽子や中性子があると分かり、そして今現在、もっとも小さい単位は素粒子で電子も素粒子の一つであるとされた。


 いや、宇宙の外にはの話をしておいて何故ゆえに物質の最小単位と思われよう。


 うむっ。


 筆者が、まだ幼き頃、とある夢を見た。


 ソコで筆者の体は虚空に浮かんでいた。


 そして。


 筆者の体が、どんどんと地球から離れていって宇宙空間に飛び出した。その後、更に加速して地球から離れてゆき、ぐんぐんと暗闇〔宇宙〕を突き進んだ。遂には宇宙の端に辿り着いてしまう。そして一気に宇宙の外へと飛び出したわけだ。


 まるで膨らんだ風船の中から飛び出すよう、みよんと宇宙の外へと突き抜けた。


 みよん、などと擬音を使ってしまったが、いやはや言えて妙なのである。いまだに覚えているが、まるでゴムの壁にぶつかって、その壁が負荷に耐えきれず伸びきり、そして穴が開き、幼き筆者は宇宙の外へと飛び出したというわけだ。


 その先は何だったのか?


 一体、どこだったのか?


 そこは。


 筆者自身の体の外〔多分。自身ではなかったのかもしれないが、なんとなく自身と覚えている。無論、どちらににしろ人体から飛び出した事は間違えないと付け加えておく〕であり、めちゃくちゃ小さな筆者が己の体の中から飛び出したのだ。


 そして、その飛び出した体外の世界は、また同じく地球上の日常だったわけだ。


 いや、地球上とは限らないが、どこぞの人間が暮らす普通な日常が流れる世界だったのだ。ここでは、そのモドキなのかもしれない地球を敢えて地球だと仮定して話を進めたい。そして、私は大人になり、様々な情報に触れて夢を思い出す。


 結果、もしかして、宇宙って、素粒子の中にあるのでは? に至ったのである。


 つまり。


 今現在はであるが、世界の構成要素最小単位に世界は内包されているのではないかと思ってしまったわけである。無論、そこに科学的根拠などない。加えて、そういった事象が科学的に観測されるかもしれないという可能性や仮説すらない。


 単に筆者自身が、幼き頃、夢で見た事象から着想し発展させた結果に過ぎない。


 しかしながら、こう考えると、まずパラレルワールドの問題が解決されるのだ。


 パラレルワールドは多元宇宙論の根幹をなすもの。多元宇宙論とは一つの宇宙、ユニバースに対して、複数の宇宙、マルチバースが存在するという概念を示す。つまりパラレルワールドとは我らが暮らす宇宙とは異なる世界線の宇宙となる。


 無論、その数は計り知れなく無限にもあるとされる。


 しかし、宇宙〔世界〕が素粒子の中に在るとするならば、有限ではあるが、一人の体の中にも、ある意味で無限に世界が存在していると言える。加えて体外へと飛び出したのだから飛び出した先の世界に生きる生き物の数だけ素粒子が在る。


 しかも、


 それは、地球〔だと仮定したもの〕だけでなく、その体外に存在している宇宙全体に生きる生き物全てのだ。これは、もはや、ほぼほぼ無限と言い換えてもいいのであるまいか。少なくとも無量大数には達して超えてゆく数だとは言える。


 パラレルワールドの問題の一つとして。


 その数多にある宇宙は、一体、どこに存在しているのか? というものが在る。


 つまり、その問いが解決されるわけだ。


 うむっ。


 次になにもないところでビッグバンなど起こりえないという問題も解決できる。


 ビックバンによって生まれる宇宙とは新たな命が生まれる事よって新たな素粒子が形作られるだけの事だと結論づけている。つまり爆発が起こって宇宙が形作られたのではなく、細胞分裂によって新たな宇宙が作られただけの事なのである。


 無論、それが爆発によって作られたと思われているに過ぎないと感じるわけだ。


 いや、むしろ爆発によってでもいい。いいが、単なる細胞分裂過程でのミクロな世界で起こった小さな爆発に過ぎない。在るのか無いのかさえ分からない事象である。ゆえに実際の細胞分裂でも爆発が起こっているかもしれないとも言える。


 人間が持ちうる技術では観測できていないだけなのかもしれないというわけだ。


 そんな新たな細胞が作られる過程こそがビッグバンではないのかと考えている。


 ……のだが、どうにも宇宙膨張という問題を考察し始め、いささか考えが、まとまらなかった。もし、いつか機会があれば、他の記事で、改め、この問題を解決したいと思う。なのでココでは新たな命が生まれる事、そして細胞が生まれる事。


 その果てで素粒子が生まれる事がビッグバンなのだと簡潔に記すに留めておく。


 三つ目にといきたいところなのだが、あまりにも長々と語り過ぎたよう感じる。


 ゆえに。


 ここの辺りで止め、まとめ終わりたい。


 うむっ。


 キッカケは子供の頃に見た夢だ。その夢から生まれて膨らみ枝葉を伸ばした論。


 それが、結実して、この記事となった。


 もちろん単なる夢と妄想を混ぜ合わせシェイクして出来たカクテルに過ぎない。


 つまり。


 言うまでもなく、今回、ここに書いた事は単なる机上の空論でしかない。穴も沢山ある。しかしながら、こう考えると面白いよね、を共有できたのではなかろうか。いや、単純に、まあ、コレもアリかもね、と思ってもらえたらのならば幸いである。


 では、また機会があればなにかしらを。


 チャオ。

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