爽やかでノスタルジックな八月に語られる「怪談」ではない惨劇

怪談のようでいて、この話は怪談ではない。他愛ない子供の悪戯の話にすぎないのだから。
怪談のようでいて、この話は怪談ではない。主人公は「怪談の語り手」では済まなくなったのだから。
お盆の季節、ただ静かにかつての記憶をかたる主人公の語り口が染み入る短編。