第2話

目を開けると、そこは広々とした広場にいた。マップを見て確認する。ここはマナージ広場みたいだ。

マナージ広場ってことはWANが言っていた集合場所はここか。とりあえず、どうしようか。約束の時間は恐らく過ぎているだろうし、どうしようか。叫んで出てきたらいいが、叫んでみるか。

「WAN~ここにいるぞ」

と大きい声を出した。回りの人が俺を一斉に見た。

「あっ、えっと......」

俺があわわとあわてふためいていると、こっちに向かって走ってくる人が見えた。

もしかしてWANか。それだとしたら、ここでずっと待っててくれたのか。ありがたいぜ。

「ずっと、待っててくれたのか。ありが」

言い終わる前に体を捕まれ、どこかにつれていくようだ。

「ちょっ、おい、どこにいくんだよ。いい加減下ろせって」

「まぁ、こんなところでいいか」

そう言って下ろされた。

「お前、WANだよな」

「まぁ、そうだが」

「いきなり過ぎてわかんなかったんだが」

「こっちもおなじなんだが、急にかわいいキャラのプレイヤーが来たなと思ったら、俺の名前を呼び始めるから、混乱したわ」

「そうだとしても、こんな扱いしなくったっていいだろう」

「あのなぁ、その姿を見てもそういうのかよ。誰もが、お前に注目してたぜ」

「えっ、そんなに注目されてたのか」

「あぁ、注目の的だったぞ」

「へぇ...」

「なに照れてんだよ。所でその姿どういうことか説明してくれるんだろうな。このゲームでは現実の世界の性別しか選ぶことができなかったはずだからな」

「それができちゃったんだよな。バグみたいなものだとは思うんだけどさ、面白そうだからしちゃった。てへっ」

「てへっじゃねぇよ」

と言って、頭を叩かれた。

「いったぁ…くない。よかった」

「よくないんだが」

「それにしてもいきなり女の子の頭を叩くことないだろ」

「おまえ、実は女子だったんか⁉︎」

「正真正銘の男だよ」

「そうだよな。急に自分のこと女の子とか言ったからビビったぞ」

「それはキャラクターの見た目のことを言ったんだよ。察しろよ」

「悪い悪い。それにしてもめっちゃ可愛くしたな」

「俺の自信作よ。どうだどうだ、萌えるか」

「調子に乗るな」

今度はチョップされた。

「でもさ、性別変更できるにしてもAIのシュラクに止められなかったのかよ」

「いや、全然止められなかったけど、むしろあっちが乗り気になって勧めてきたし」

「管理側が何やってんだよ」

「まぁ、その代わりモニタリング?デバッグ?的なことをして報告してっては言われたかな」

「なるほど、それならいいやつが手に入ったわけか」

「理由はどうあれ、面白ければいいんんだよ」

「まっそうだな。どんと楽しもうじゃねぇか。それで、何かしたいこととかあるか」

「じゃあ、街の外を見てみたいかな。街では注目されてるらしいし、バトルもしたい」

「じゃ、そうするか。そうと決まればよし早く行くぞ」

「お〜」

俺とWANは街の外を目指して走った。

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性別変更してゲームの世界でまったり冒険します キャラネコ @NekoCha_caNobel

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