第21話〜Q奴は貴方達の近くにいる

元食事会場の部屋に全員集まった。机の真ん中に4枚の紙が置いてあった。


「これはさっき発見したのかね?」

「いえ、探偵様。三日前にぐらいに届いてたのよ。でもなんか忘れちゃっててそれで、ずっと放ってたのよ」


予告状には以下の文が書かれていた。


殺さなければならない。

一つ、嵐の夜にパン屋は飛ぶ。

二つ、濡れる髪に体は沈む。

三つ、赤い空にナイフは貫く。

四つ、甘味に胡椒は叩く。

Q奴は貴方達の近くにいる。


「パン屋…ベーカリーさんの名前の意味合いを使っているのでしょうか」

「趣味が悪いとしか言いようがないねぇ」

「とにかくだ。このQという輩はまた殺人を起こすだろう」


一文だけ、個人を指し示しているのは何故だろうか。ただ、この文から分かることは犯人は四人ほど殺すのだろう。


「なんで名前がQ奴なんでしょうかぁ。クエスチョンのQ?奴の意味は?」

「犯人はやっぱり外部の人間ですわね。あー本当に嫌ですわ。ワタクシ怖いですわ」


各々違う反応を見せた、全体的に驚きと謎が占めている。


「信濃さん、現場では新たな発見はあったようですね」

「部屋で話すよ」

「そうですか、分かりました」


彼が何を考えているのは不明だが、この事件の核に迫ることだろう。

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ジャムよりクッキーを散らせ 坊主方央 @seka8810

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