っす口調の後輩女子と筋肉について話すだけのラブコメっす

山外大河

っす口調の後輩女子と筋トレの話

 最近紆余曲折あってバイト先が同じの一学年下の後輩女子と出掛ける事が多い。


「そんな訳で先輩! 一緒にトレーニングジムの体験行かないっすか!?」


 バイト終わり、自然な流れで二人でファミレスで食事を取っていると、自己申告では身長150センチだがどう見ても145センチ程しかない後輩がそんな事を言い出す。


 そんな訳での中身なのだが、何やら少し痩せたいらしくその為にジムの入会を検討しているとの事だった。

 ……そもそもガッツリ食べた上に馬鹿デカイパフェまでデザートで頼んでいる奴の言うセリフじゃないし、そうして食べて得た栄養が色んな意味でどこに行っているのか分からないのが後輩のビジュアルな訳で、色々とその動機にはツッコミたかったが、ある意味良い機会だった。


「まあ良いぜ。俺も少し興味あったし」


「っしゃあ! 良かったぁ! なんかこういうところ一人で行くの不安だったんすよ!」


「ははは俺も」


 そう、不安だった。

 なにしろその場の熱量が良く分からないのだ。

 なんかガチで体作りに来てますみたいな人が多かった場合、滅茶苦茶軽い気持ちでトレーニングしにいくと迷惑なんじゃないかとか、喧嘩になったりしないだろうかとか。変な心配事が湧いてきてしまう。


 とはいえそれはあくまで一人の時だ。

 二人で行けば、まあなんとかなるだろって気分で行ける。


 赤信号、二人で渡ればなんとやらだ。

 いやジムを赤信号っていうのもなんか違う気がするけど。


 と、二人で乗り気になっている所で後輩は言う。


「ちなみに体験が良い感じで今後継続して通うとするじゃないっすか。その場合先輩って何か目標あったりするっすか?」


「目標……目標ねぇ」


 少し考えてみるが。


「いやなんもねえな。俺はアレだ。ジムにある多種多様なトレーニング器具をちょっと触ってみてえとか、そんなレベルだ。うん、別にムキムキになりたい訳じゃないからな。目的は好奇心を満たすてところか」


「絶対続かない奴じゃないっすか」


「そういうお前の目標は……ああ、痩せたいとか言ってたな。ちなみにこういうの聞くの失礼かもしれねえけど、どれだけ落とすんだ」


「とりあえず1キロ……」


「その大ジョッキに入った馬鹿でけえパフェ食うの止めたら達成できるんじゃないか?」


 PS 好奇心は満たし、後輩も体験で根を上げたので契約はしませんでした。

    というかそもそも全く痩せる必要が無いと思う。

    もっと肉食え肉。


 ───


 作者です。

 数日おきにカクヨム公式から出るお題通りに新作小説書いてく奴(今回は筋肉)

 可能な限りこの二人で新作の短編形式で出してく予定です。


 よろしければ数日後また見つけてください。

 それか作者フォローとかしてくれたら通知も行くと思います。


 あと今回含めて反応良かったら連載でやろうかなとも思ってるので、反応頂けると嬉しいです。



 ……食べた栄養が何処にも行ってない!

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っす口調の後輩女子と筋肉について話すだけのラブコメっす 山外大河 @yamasototaiga

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