第5話 よろしく

「わたしたち なまえ ショゴスて いう」

「ショゴ…ス?」


人種?種族?の名前だろうか、彼女達は『ショゴス』と言うようだ。

頭が追いつかないが、とりあえずG○○gleで調べるか…

―どうやら『ショゴス』とは大昔に地球にやって来た存在に作られたらしい。

デジタル百科事典、uki曰く「漆黒の玉虫色に光る粘液状生物で表面に無数の目が浮いている。不定形で決まった姿を持たず、非常に高い可塑性と延性を持ち、必要に応じて自在に形態を変化させ、さまざまな器官を発生させることができる。タールでできたアメーバのようだと表現される。」とのこと。

…こいつは粘液っぽくはない、無数の目もない、決まった形を持って…る?少なくともタールでできたアメーバのようではない。

とりあえずこいつは名前がないので、ちゃんとした名前をあげたい。


「そうだな、グ…リュ、『グリュ』はどうだ?」

「ありがと グリュ きにいた!」


気に入ってもらえたようだ。

正直なぜ自分が「グリュ」と名付けたのかもわからない。

突然頭に流れてきて気付けば口にしていた。

おれはしばらくこの少女グリュと暮らす事になりそうだ。


―何かが俺に流れてくる感じがする。

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ずぶ濡れショゴスは拾われたい @karakosauna

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