陽向が月海を照らす日々。
五木史人
陽向が月海を照らす日々。
その日、わたしは望遠鏡で日食の様子をじっと観察していた。
わたしの名前は
だからと言って、月に対して特別な感情はないつもりだが、やはり心のどこかで意識はしていた。
☆彡
わたしは転校生で、
毎日が輝きだした。だから、調子乗ってしまったのかも知れない。
☆彡
「
そう言われた
少年がいい男に成る過程を見れたのは、感動に値した。
結果、わたしは恋に落ちた。
親友の
恋のライバルとしての
「わたしたち付き合う事にしたの」
「えっ?」
その表情は、とても美しく、わたしが100万回生まれ変わっても手に入れない美しさだった。
☆彡
通学途中の電車の中だったと思う。
隣に座る
夕日を浴びる
哀しみを含んだ憂い。
その事にわたしは気づいた。
わたしにとってこの世で一番大切なのは、
そうじゃない!そうじゃない!そうじゃない!
電車を降りると、
そして、
「わたし、夢を追いたいの。だから
わたしの言葉に
その表情は驚いたものではあったが、あの時の様な哀しみはなかった。
あっそう言う事か!
わたしが欲しかったのは、
☆彡
わたしの夢。それは憂いのない陽向を見る事。
春が訪れようとしている頃、
「
少しだけ強くなった
それは日食の後の太陽の様に力強かった。
完
陽向が月海を照らす日々。 五木史人 @ituki-siso
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