おもいこんだら(KAC20235)

朝風涼

おもいこんだら

「筋肉」というお題を考えていたら、テレビのWBCが目に入った。


 筋肉と言えば、野球選手だと思った。


 野球選手と言えば、やっぱり大谷君だ。


 そういえば、先日、解説者が言っていたことを思い出した。


 大谷君って、すごい筋肉なんだそうだ。


 だから、バットスイングが超スピードなのだそうだ。


 だから、詰まった当たりでもホームランになるのだそうだ。


 身長もあるし、体重も100キロ以上あるそうだ。


 体重100キロの筋肉質ってすごいな。


 脂肪が無いのは、トレーニングが凄いんだろうなと考えた。


 トレーニングシーンをイメージしていたら、アニメの「巨人の星」を思い出した。


 大リーグボール養生ギプスと、うさぎ跳びをしてトレーニングするシーンだ。


 柔道一直線の鉄の下駄はあったけれど、さすがに、ギプスは見たこともなかった。


 ただ、うさぎ跳びは、普通にやっている時代だった。

 中学生の時の体育の時間、50メートルのうさぎ跳びをしたけれど、今は昔の話になってしまった。


 まさか、うさぎ跳びが、むしろ筋肉に悪いという時代が来るとは思わなかった。


 科学がどんどん進歩するから、筋トレもどんどん考え方が変わってきているようだ。


 そういえば、「巨人の星」の歌で思い出したことがある。


 就職してから、みんなでアニメ「巨人の星」を歌っていた時の事だ。


 おもいこんだら しれんのみちを ゆくがおとこの どこんじょう


 と歌って、後輩が言った。


「あの、重たいローラーを引くトレーニングって、たいへんですよね」

「えっ?ローラー関係ないじゃないの」


「あの、『重い』ローラーみたいなやつを『コンダラ』っていうんですよね」

「ええっ。なにそれ?」


「『重い』『コンダラ』でしょ」

「いやいやいやいや。そこは、『思い込んだら』だよ」


「えーっ。そうなんですか。まさかぁ」

「ははははは」


 どうやら、後輩は、トレーニングで引っ張るローラーを『コンダラ』だと思っていたということだった。


 最高に盛り上がったカラオケになった。




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