ヒロインのアンティア姫は、とにかく心根が美しい姫君。
永く王城に秘されてきた彼女には秘密があって―――!?
悲劇の姫君が描かれているかと思いきや、読む人全員が間違いなくコメディ路線で脳内映像化をしてしまうこのお話。
コミカルで勢いよく進んで行きますが、後半へ行けば行くほど深い人間の愛憎劇へと変わって……。までは変わりませんが、さらりと描かれた企みはしっかりとした人間ドラマとなって骨太な作品となっています。骨太は作品です――決してヒロ……ゴホゴホ……のことではないです。
人の心に寄り添う気持ち、心の美しさを描くこのお話は、是非、お家でどうぞ(*´艸`*)