あとがきのようなもの
なんとか大学の入学式の前日に脱稿出来ました。生まれてから今まで大体50万字位小説を書いてきたんですけど、完結した作品の中ではこの作品が最長ですね。大体2万字を過ぎたあたりから次の作品を書きたくなったり、自分の文章力のなさを顧みて止めてしまったりの繰り返しで今日まで来てしまいました。私は根本的に長編を書く才能が欠如しているのかもしれません。何なら短編も、、。実際この作品も止めてしまいたくなりました。自信のあった処女作も散々な結果で正直凹んでいました。せめて批判が欲しい!!贅沢なお願いですよね。そこで趣向を変えてほのぼの系を書いてみましたが、やはり私は一抹の狂気をブレンドしなければいけない体質だったようです。それでも完結することが出来たのは、ひとえに貴重な時間を割いて応援してくださった読者さんのお陰でした。この場を借りてお礼申し上げます。
さて、あんまり話が長くなるのもいけないので、拙作のこだわりポイントだけ言って去らせて頂こうと思います。今回は感覚に導かれて書くというあまりよろしくない執筆方法だったので、解説するほどの技巧を施していないのですが、題名をひらがなにしたことを挙げてみます。私はひらがなに何となく幼く愛らしいイメージを持っていました。そこから、現実と虚構の曖昧な子供を導き、虚構側の象徴としてひらがなを置きました。だからこそ、主人公の凛と藤氏が現実に立ち戻る最終話は「なつ(虚構)の終わり」なんですよね。それから主人公の思考を織り交ぜた複合的な三人称で語ってみました。私は三人称を扱うのが下手なんで(この作品もそれが如実に現れていると思います)、「僕」や「私」を中心に語ってきました。謂わゆる「僕小説」ってやつです。ぼっち高校生時代に集中的に読んでいたのが大江健三郎や村上春樹だったのも影響してるのかもしれません。今回はそこからの脱出を意図して、三人称にしました。これからも頑張るぞい!という感じです。
後期入試から入学式までの時間が予想以上に長く、夏休み規模で春休みを過ごしました。趣味の旅行で東京にも行きましたし、聖地巡礼も兼ねて登山もしました(ぼっちです)。大江健三郎先生が亡くなってからは悲しみを埋めるかのように漬物石みたいな全集をもう一度読みましたね。あと、帯状疱疹になりました。年頃のぴちぴち女の子がなるのは珍しいってお医者さんに言われちゃいました。痛いです。花粉症もキツくて、いつかスギが燃やされる小説を書きたいと心に誓いました。そんな感じです。
ここから暫くは勉強が忙しくて小説を書けないかもしれません。出来たら夏にもう一個書きたいかなって感じです。楽しくて暇だった春休みも今日で最後。虚構から舞い戻り、現実世界で頑張っていこうと思います。読者さんもどうかご自愛ください。何とか夏休みまで頑張りましょう。社会人になったら、盆くらいは休めるのでしょうか。あーっずっと子供でいたい!!次回作はいよいよ公募に出そうかと思ったりします。夏までに江藤淳の「成熟と喪失」あとサルトルを勉強して哲学つよつよになっちゃおうかと。では、またこんど!!!
アイドル 桑野健人 @Kogito
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