KAC第4回お題:深夜の散歩で起きた出来事
行進12番
深夜の散歩で起きた出来事
深夜の散歩は、ふとした瞬間に驚きや発見があるとても刺激的なものだ。ある夜、主人公は気分転換のために散歩に出かけた。お腹が空いていたので、ついでにコンビニにでも立ち寄ろうかと考えていた。家を出てからしばらく歩くと、街灯の光があまり届かない場所に入った。
「あれ、おかしいな。この通り、いつもこんなに暗かったっけ……」
その時は、外灯が切れているのかな? 程度にしか考えず、特に疑問は抱かずその道を進んで行った。
すると、背後から不気味な音が聞こえてきた。
カラカラカラ――。
音にビックリした主人公は身をすくめ、後ろを振り返った。そこには、何者かがいた。暗くてよく見えないが、男だろうか……? 不気味な笑い声を上げながら、その人物はカラカラと音を立てながら主人公に近づいてきた。主人公は段々と怖くなり、立ち止まっていた足を動かし、不気味な男から離れることにした。
音……、歩いてる音だろうか。カラカラという音がドンドン近くなってくる。主人公は恐怖に打ち震えながら、逃げよるように走り出す。後ろを振り返るように確認すると、その人物も走って追いかけてきているではないか。
全力で走り、やみくもに道を駆けると、やがて、主人公は近くの公園に辿り着いた。謎の人物は追いかけてきていなかったが、主人公は怖くて公園から出ることができなかった。そこで、主人公は自分が持っていたスマートフォンで、友人に電話をかけた。友人は、すぐに主人公の元に駆けつけた。
主人公は不安を抱きながら友人に、今の出来事の話をした。すると、友人は笑いながら、その人物が近所に住む奇妙な人物だと教えた。その人物は、普段は普通に振る舞っているが、深夜になると独特の行動をとるらしい。なんでも、ローラースケートが趣味だとか。
嗚呼、その音だったのだ……。
友人に説明され、主人公はホッと安堵し、空腹だったのを思い出したので、友人と別れ、家に帰ることにした。それにしても、あの人物、足が速かったな……。
KAC第4回お題:深夜の散歩で起きた出来事 行進12番 @march_no_shousetu
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