空想のおもちゃ箱のような世界が、出だしから、ありありと浮かぶような描写力とイメージ。このお散歩は楽しすぎる!
まるで童話が始まったかと思うような出だしに、あまりにファンシーすぎるのはチョイ苦手な私はううむ、と唸りながら読み進め——いやいや、そんなの最初だけじゃん!なにこの活劇!なにこのアクションとダークさ、でもダークはダークでもダークチョコレートのような、大人も楽しめるし、背伸びしたい年頃のお子さんでも楽しめるような健全さ!この健全は決してPTAが推奨する健全さではありません。健やかで全くもって度し難い面白さ! です。
頭の中で一つ一つの場面をイラスト集のように再現しながら、作者の情熱をひしひしと感じとることができた。独創性にあふれた設定と、どこかレトロなファンタジーの風味がぴたりマッチしている。 必読本作。