イージーライダー 🏍️

上月くるを

イージーライダー 🏍️





 例によって夜半に目覚めてしまい、カクヨムのあと筋トレ&ヨガをしながらテレビをつけると『時論公論』につづいて前夜の『国際報道 2023』の再放送でした。


 ウクライナ情勢のあと紹介されたのはアメリカの分断について……保守派の保護者によって学校図書館に一定の本を置くことを禁じる運動が活発化しているとのこと。


 ノーベル文学賞受賞者トニ・モリスンの著書『The Bluest Eyes』や公民権運動の指導者・キング牧師を扱った児童書から『アンネの日記』までというから驚きです。




 ――アメリカの伝統的価値観を守る。((((oノ´3`)ノ




 悪書追放を叫ぶ人たちが掲げる大義名分だそうですが、テレビに映る保護者たちはごくふつうの善良、かつ子どものための義侠心あふれる一般市民にしか見えません。


 若いころ観た映画『イージーライダー』の世界(オートバイの旅に出たヒッピーが排他的な農民に襲撃される)がいまに生きる現実を思い知らされ、ぞっとしました。




      📚




 折しも前日、変わり者(笑)ヨウコさんにとっては残念な出来事があったのです。

 知らないあいだに地域の申し合わせ事項がコロナ前に完全復活していたこと……。


 何事もあざなえる縄のごときゆえ、コロナ禍をチャンスに、価値観の転換を望んでいたのですが、いやあ、しぶとかったです~、あくまで「前例」を通そうとする派。


 しかも、先頭に立っているのは自分たちが築いて来た過去を壊されたくない高齢層ではなく、ヨウコさんよりひとまわり以上も若い人たちって、これ、どういうこと?


 守旧派に共通しているのは、ネットが不得手で、いまだにリアル社会のみに住み、したがって、狭い地域だけの価値観=社会or世界の常識と信じこんで疑わないこと。


 オンライン普及を追い風に県や市は都会からの移住を積極的に推進していますが、迎える地域住民の意識がこれでは、やれやれ、先が思いやられるのですが……。💦




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

イージーライダー 🏍️ 上月くるを @kurutan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ