第4話 これはなんですか?
おばあちゃんの家に転がり込んで約3ヶ月…。
…ここは天国か…!?
本当にここに住む前に聞いた条件通りの待遇で週休2日と言いつつも毎日大好きなおばあちゃんの話し相手になったり、一緒にハンドメイドしたりと特に苦になることは無いまま過ごしていた。
今まで社会人になって毎日忙しなく働き詰めだったけどこの生活は毎日を丁寧に今まで忘れていた楽しいことや興味関心を蘇らせてくれていた。
「おばーーーちゃーーーん。お風呂湧いたよーー。」
私は風呂場から顔を出してしっかり聞こえるであろう声量で伝える。
「あらあら、ありがとねぇ…じゃあお先に失礼します。」
ふふふと笑いながらお風呂に消えていった。
さて私は明日の朝ごはんの仕込みでもしとこうかな。
パタパタと足音を立てながらキッチンに向かうと途中裏口の扉が半開きになっている。
「あれ?珍しい…。ここ開けてるのはじめてみた。」
おばあちゃんが閉め忘れたのだろう。
扉を閉め鍵を掛けようとする……回らない。
「固すぎない…?ん…っ!」
力一杯鍵を回す。
すると少しだけ回った。
んぎぎっと顔を真っ赤にしながらこれでもかと力を込める。
「これ…!!固すぎ…でしょ…!!!おばあちゃんどうやって開けたの…!!!!」
そんな事を考えてるとちょっとずつ回っていた鍵がカチャリ。と音を建てる。
閉まった!!!
喜んだのも束の間そのまま勢いよくもう一した。私はありったけの力を込めていたため少しよろけた。そして少し頭をぶつける。
「いて……急に回るから…」
ドアノブを目をやると手からきらきらと星屑のような光が漏れている。
え!?何これ!?!?
て、手が光ってる!?!?
よく見てみると光ってたのはドアの隙間。
だんだん光が増してきて私はおもわず眩しくて目を瞑りながら叫んだ。
せっかく会社を辞めたのでギフト屋さんを初めて見た。 ほこり。 @hokori0226
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