「有隣堂しか知らない世界」がラジオの料理番組になっている世界

アトロ

「有隣堂しか知らない世界」がラジオの料理番組になっている世界

とあるラジオ(カチッ、ジジジジジジ・・・)


R.B.ブッコロー「料理王、岡崎弘子さんです。よろしくお願いします。」

R.B.ブッコロー「今回のテーマはこちら。スパイスから作る!ドライカレーの世界~!」


R.B.ブッコロー「えー、ドライカレーということなんですけども、ザッキー、普通のカレーじゃダメなんですか?」

岡崎さん「はい、ドライカレーは普通のカレーと違ってパラパラしていて、中で雑菌が繁殖しにくいとか、パンに挟みやすいとか、そういった利点があるんですよ。」

R.B.ブッコロー「あー、な、る、ほ、ど。日持ちするなら、それこそあれですよね。大学生の自炊とかでね、使えますもんね。」


家に気になるあの子を呼んだ男子大学生のマネをするR.B.ブッコロー「土日にまとめて作っただけだけど、良かったら食べて。ドライカレー。」

気になるあの子のマネをするR.B.ブッコロー「え~!ブッコロー君って、自炊しているの~!」

男子大学生のマネをするR.B.ブッコロー「うん。しかもスパイスからね。」

気になるあの子のマネをするR.B.ブッコロー「え~!かっこいい!」


R.B.ブッコロー「とかね。」

岡崎さん「はあ、まあ、そういうこともあるかもしれませんね。フフ」


~~ドゥドゥドゥドゥッドゥ♪~~(場面切り替え)


岡崎さん「今回なんですけど、ターメリックと、クミンと、コリアンダーっていう3種類のスパイスを使います。」

R.B.ブッコロー「はあはあはあ、聞いたことあるけどあまりわからないですね。説明をお願いしてもいいですか?」

岡崎さん「ターメリックは、ウコンっていう植物の根で」

R.B.ブッコロー「あ、ウコン、飲み会の前後に飲むやつですね。」

岡崎さん「そうです、そうです。カレーっぽい黄色とか、ゴボウみたいな匂いをつける役割がありますね。」

R.B.ブッコロー「ゴボウ!?ちょっと嗅いでみてもいいですか?スンスン、あー、たしかに。ゴボウって言うか土みたいな匂いがしますね。」

岡崎さん「はい、そうなんですよ。で、次のクミンは、カレーに独特な匂いをつけてくれます。」

R.B.ブッコロー「えー、どれどれ。スンスン、あ!インドカレー屋さんのレジ横に置いてあるやつだ。ご自由にお取りください、みたいな感じで。」

岡崎さん「そうです、そうです。胃を整えてくれるっていう作用があるみたいですよ。」

R.B.ブッコロー「そうなんだー、今度からいっぱい取ろ。若いころはナンのおかわりしていたけど、今は1枚すらキツイっすもんね。小さめってできますか?って聞きますもん、僕。」

岡崎さん「…」

R.B.ブッコロー「はい!で、3つ目はナンでしたっけ?」

岡崎さん「3つ目はコリアンダーシードで、パクチーの種です。」

R.B.ブッコロー「パクチー!?あの、カメムシみたいな匂いのする、パクチーですか。」

岡崎さん「その、種です。匂いも葉っぱとは結構違ってて、」

R.B.ブッコロー「スンスン、あー、ちょっと枯れ葉みたいな匂い。」

岡崎さん「そうですね。割とサッパリ系の匂いがします。これらのスパイスは粒々のホールっていう状態で買って自分ですりつぶすか、粉末の状態で買って使ってください。」

R.B.ブッコロー「は~い!」


~~ドゥドゥドゥドゥッドゥ♪~~(場面切り替え)


岡崎さん「では早速作っていこうと思います。今回はさっき言ったスパイスの他に、人参・タマネギ・豚ひき肉・ニンニク・ショウガを使っていきます。」

R.B.ブッコロー「塩分はない感じなんですね。」

岡崎さん「あ、忘れてた。サラダ油と、オイスターソース、醤油も使います。」

R.B.ブッコロー「ちょっと~、しっかりしてくださいよ、岡崎さん~。健康的だなーって思ってたのに。」

岡崎さん「フフ、すみません。まず、人参とタマネギを一つずつと、ニンニク・ショウガをそれぞれ1かけずつ、皮をむいてみじん切りにします。」

R.B.ブッコロー「はい。みじん切りにしたのがこちらになります。もう見てるだけで涙が出てきますね。・・・何が雀の涙じゃ!」

岡崎さん「そしたら、フライパンに多めに油をひいて、さっきみじん切りにしたタマネギとニンニク・ショウガを入れて、タマネギが飴色になるまで時々混ぜながら強火で炒めてください。」

R.B.ブッコロー「うわ、これ焦げちゃいそう。」

岡崎さん「ちょっと焦げちゃっても大丈夫ですよ。真っ黒にならなければ。いい感じになってきたら、人参も入れて炒めちゃってください。」

R.B.ブッコロー「根菜だけど、後でいいんですね。」

岡崎さん「どっちでも大丈夫です。そろそろいいかなって思ったら、さっきのスパイスと、鶏ひき肉も入れて炒めてください。」

R.B.ブッコロー「あ、分けて炒めたりしなくていいんだ。」

岡崎さん「初心者さんにはスパイスだけで炒めるのはちょっと難しいかな、と思って。」

R.B.ブッコロー「なぁるほどねー。そこまで計算していたとは。恐れ入りました。」

岡崎さん「フフ。大体火が通ってきたかなって思ったら、塩とオイスターソースを適量加えて、好きなように味を調えてもらえれば、完成です。」

R.B.ブッコロー「やったー。できたできた!」


~~ドゥドゥドゥドゥッドゥ♪~~(場面切り替え)


R.B.ブッコロー&岡崎さん「パクパクモグモグ」

R.B.ブッコロー「辛くないけど、すごいカレーっぽいし、コクがあって美味しい!」

岡崎さん「オイスターソースがいい感じにコクを出してくれるんですよね。」

R.B.ブッコロー「いやー、スパイスカレーってハードルが高いと思っていましたけど、意外と簡単に作れましたね。今週末にでも奥さんに作ってあげよ。」

R.B.ブッコロー&岡崎さん「ぜひ、皆さんも作ってみてください。じゃあね~!」


~~ドゥッ、ドゥッドゥッ、ドゥッ、ドゥッドゥッ、ドゥッドゥッ♪~~(終)


とあるラジオ(・・・ジジジジジジ、プツン)

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