目撃せよ。

文章の技術だけではなく設定など、全体的に巧いです。「プロなのか?」と思いながら読みました。

物語は訳アリ主人公がカルト教団に潜入し、若き教祖に近付いて……その後は読んでからのお楽しみ。
虚構と現実それぞれで起きた事件は、読者の頭の中でお互いを補完します。そういう意味では、若い人より長生きした人の方がカルト教団のイメージを掴みやすいかも知れませんね。

これを元に長編書いてくれないかと我儘を思う程、もっと読みたい作品。
こんなに面白い小説をタダで読んでいいのかな?
とても魅力を感じます。