センシティブなデザート?

みこと。

フルーチェなぐちゃぐちゃ

 機械音痴だけど、最近ツイッターをしている。

 時間がとけて困る。


 さて。


 カクヨム誕生祭2023、第3回目のお題が「ぐちゃぐちゃ」に決まった。


 ……これを聞いた途端、私の中にはあるものが浮かび、そしてそこから思考が動かなくなった。


 なので、今回はその話題でエッセイを書く。

 お付き合いいただければ嬉しい。




 私の中でのワード「ぐちゃぐちゃ」


 イエス、センシティブ・デザート画像!!



 あっ、センシティブ・デザートといっても、アレルギー対応スイーツのことではなく。

 "グロ"のほうのセンシティブ……。


 どういうことかというと。

 

 ある日ツイッターで流れて来た情報で、「フルーチェの写真を乗せたら、"センシティブな画像です"と警告来た」という話を聞いて、戦慄した。



 フルーチェ。

 ハ〇ス食品の即席デザート。


 牛乳とパウチの液を混ぜるだけで、ドロッドロの果肉入りデザートが作れて、お手軽さと美味しさから愛され、その歴史は47年と長い。


 子どもが幼いと特に「一緒に手作りデザート」を作った感が演出でき、我が家でもつい先ごろ、娘にせがまれ作ったばかり。


 いろんな味で展開しているけれど、定番はやはりイチゴ。


 赤い果肉とピンクなゲルが混ざり合った様子はそう……、見た目、凄惨せいさん


 ぱっと見、スプラッ──ごほん。


 とにかく、画像だけ見たら「グロ画像」として「センシティブ」検挙されてもうなず絵面えづらではある。


 ゆえに、ツイッターでの悲劇が起こった。


 ある人が掲げた鍋いっぱいのフルーチェ写真。

 これがツイッターで"センシティブ"と指定され、投稿者は「違うんです」と異議申し立てをする羽目になった。


 恐ろしい!!


 ツイッターに意見するには、英語を用いなければならない。


 英語で、"これは日本のデザートで無問題"だと伝えなくてはならない。


 英語が出来ない私には、想像するだけで疲労困憊になる事態である。


 その画像が表示されないだけならいい。

 だがもしそのせいでアカウントが「凍結」されたら?

 絶対、解除のために英語に挑むことになる。


 この話を聞き、私は「フルーチェ」及び「ぐちゃぐちゃ」と危ぶまれる画像写真をツイッターには載せない。そう決意した。


 以来、「ぐちゃぐちゃ」と聞けば、脳がそちらに回路をつなぐ仕様になった。


「ぐちゃぐちゃ」=ツイッター事件。

 実に印象に残るニュースだったと思う。


 ちなみにフルーチェ画像事件には、後日談がある。


 英語でメールする際、投稿者さんは「fruicheフルーチェ」とすべきところを「fluche呪い」としたらしい。

「これは"呪い"の写真です!」「"呪い"は日本のデザートです!」


 ……涙しか出ない。


 ツイッターされてる方、どうぞご用心あれ。

 英語は難しい。ツイッターではなるべく品行方正に、大人しく過ごそう。

 使う画像を、厳選しながら。

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