2-2

今日から学校が始まる。早く瞳也に会いたい。学校に着いたら僕よりも先に瞳也が来いてた。なんかいつもよりクラスがガヤガヤしてる気がした。でも新学期が始まったからかもしれない。周りからは、夏休みの思い出話が聞こえてくる。

カバンを片付けて瞳也の所へに行く時に転入生が来る噂が耳に入ったところで瞳也の席に着いた。

「なぁ、瞳也 今日転入生くるって皆が騒いでたけどほんとか?」

「そうなのか?俺も、よく分からないなー、来たとしてウチのクラスに来るかも分からないしなー、」

「そうだなー、もしうちのクラスでそいつが男子で仲良くなれそうだったら話しかけてみるか!?」

「おー!いいな、それ!俺たち2人でもいいけど、3人とかで過ごせたらもっと楽しいかもな!」

「どういう子が来るかたのしみだな!」


ホームルームの時間になり、先生の紹介で例の転校生が教室に入ってきた。入ってきた子は男の子で細身の子だった。初めて合う僕達に緊張してるのか、少し震えていたように思う。

その子が自己紹介を始めた。少しつっかえて喋っていたけど、優しい子な気がしてすぐに仲良くなれそうだと思った。けど、、

「え、あいつ何?wふざけてんのww」

「ぇー、www」

そんな声が聞こえて、背筋が凍った。何故か自分が言われてるみたいで怖かった。

瞳也はどう思ったんだろう。

ホームルームが終わり、すぐに瞳也の所へ行ってさっき思ったことを話すと、瞳也も同じように感じていたようで、話しかけることになった。

お互いに自己紹介をしたら湊音くんは目を輝かして友達になりたいと行ってくれた。これは3人でいるしかない!!と思えた瞬間だった。

始業式は身長もほぼ同じだったから一緒にうごけた。最初より安心してくれてるのを感じれてよかった。休み時間は、行って入れるけど、授業中が心配だった。次が国語で先生の性格的に全員音読させるタイプだからそれからいじめとかに発展しないかが気がかりだった。

ほんとに国語で当てられた。目に涙が溜まって居た気がした。つっかえながらも最後まで読んだ。周りの視線が冷たくて痛いのが他人の僕にも分かった。

その後瞳也と一緒に奏音の所へ行って苦しくないか聞いた。後から思えば、優しく話した積もりだけど、余計なことをした気もした。ほぼを泪が伝ったから。嫌われるのが怖いから大丈夫か不安になってその場で瞳也に手話で話したとこでチャイムが鳴った。


授業は進み、お昼の時間になった。

もちろんお昼は2人を誘った。瞳也は相変わらず自分で作ってきたらしく、湊音に自慢していた。僕はお母さんがまたキャラ弁にしてきて少し恥ずかしかった。少しタイミングが悪いと思ったけど、美味しいから文句はいえない。湊音は今まで給食だったらしく、お弁当の時間を楽しみにしていたらしい。美味しそうに食べる姿は見てて幸せだった。

すると、湊音がさっきの手話について聞いてきた。それは何かと。

ほぼ手話を使うことはないが、聞こえずらいからたまに使うことを伝えたら、手話を教えて欲しいと言ってきた。今までは、誰からも興味をもてれることすらほとんどなかったから少しびっくりしたけど、教えてあげることにした。

まずは名前を指文字でできるように教得てあげた。一つ一つ楽しそうにでも真剣に覚えようとしてて嬉しかった。

帰り道も3人で手話の話をしたり学校について沢山話した。すごい楽しい時間だった。

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欲しいもの。 香山 つむぎ @tumugi_oito

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