エピローグ
レンとマヤの悲劇から長い歳月が経っていた。
この世界は今、『白金族』と『玄武族』が仲良く暮らしている。
二つの種族がお互いに助け合い、信じ合い、愛し合っている。
この世界の人間は種族や性別に関係なく、お互いに信じ合うと肌が触れ合うだけで『虹色』に光り輝くのだ。
この事実を知った人々は『虹』を生み出そうと互いに努力して、信頼や愛情を深めていった。
現在は『白金族』と『玄武族』との家族が増えている。産まれてくる子供は、どちらかの種族の特徴しか持っていない。
同じ兄弟で兄が『玄武族』で弟が『白金族』になるのは当たり前の事なのだ。
『彩虹伝説』で予言していた『彩虹族』とは、相手を信頼した証の『虹』を生みだす人々の事だったのだ。
この世界の大統領執務室には、三つの絵が飾ってある。
真ん中にはこの世界を統一して『虹の時代』を切り開いた、初代大統領の肖像画。
左側には初代大統領の娘がモデルの美しい裸婦画。
右側にはこの世界の象徴である『虹』の絵だ。
執務室の机の上には、小さな『虹色』のブロックが文鎮代わりに置いてある。
『虹色』のブロックは、この世界を優しく見守っている……
Das Ende.
ぐちゃぐちゃになったそれは、美しい虹のような… わたくし @watakushi-bun
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます