このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（148文字）

事象の地平面を超える神々のレース、それに挑む人間はどこからきて、どこへ向かうのか。

そもそも物語の奇跡的なところは、観測できない結果を観測できることにあるのかも知れない。
それを思い知らされる、激しい愛の物語だった。

だからおそらく、愛とか恋とか、小難しいことの大半は全てブラックホールの中からやってくるのだ。