歯列の
汚物のまかれたふたつの丘を
小人の列が踊って歩く
だれもが白い服を着て
それは歯列に似てもいる
白いお靴が地面を叩く
赤い血泥が飛びはねる
肉も脂もピンクに染まる
それは咀嚼に似てもいる
あの子の名前を取りあげて
心臓以外は切りつめようか
すべての兎が狩られるまでは
人形芝居は終わらない
あなたの小さな葬列は
言葉みたいに黙って並び
あなたを裏切ることはない
それは奴隷に似てもいる
あなたの歯列の戦列は
鮫のひとみの冷たさで
どんな涙も届きはしない
それは死人に似てもいる
詩捨て場 枕目 @macrame
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