第19話 待ち遠しくて

 マリーは、朝早くから食堂に来ていた。

 ジャックが来ない。

 早く来ないかしら。また、仕事で休みかしら。まさか、何かあったのでは。

マリーの頭は、ジャックのことでいっぱいになっていた。

 マリーは、こうなったら先生に聞きに行こうと立ち上がった。


「早いな!?」

 ジャックは、びっくりしていた。


「おはよう。良かった。中々来ないから何かあったのかと思って…」

 マリーは、息を吐き出しながら座った。


「中々来ないって。いつもと同じ時間に来ているよ。マリーが早いんだろう。びっくりしたよ。」

 ジャックは、呆れながらも、ちょっと嬉しかった。


 マリーに、教会に来た男は、大丈夫そうだと伝えた。

 でも、リチャードさんには気をつけるように伝えてほしいと頼んだ。

 そして、マリーにはこの件には、絶対首を突っ込むなと念を押した。


 ジャックは、席に座りながらため息をついた。

「言っても聞かなそう…。」


「ちゃんと分かったわよ。」

 マリーは、とりあえず、ジャックと一緒にいることを喜んだ。



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マリーとジャック のの @nono-1

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