っす口調の後輩女子とぬいぐるみについて話すだけのラブコメっす

山外大河

っす口調の後輩女子とぬいぐるみの話をした

 最近紆余曲折あってバイト先が同じの一学年下の後輩女子と出掛ける事が多い。


「はえーこれ逃げてた犯人捕まったんすね」


「お、マジか良かった良かった。流石に県内の事件だからあんま他人事って感じじゃ無かったからな」


 この日、昼までの休日バイトの上り時間が同じだったので、一緒にお昼ご飯を食べに行く事になり、自己申告では身長150センチだがどう見ても145センチ程しかない後輩作のあみだくじで決定したラーメン屋に共にやってきていた。

 そしてカウンター席に座り注文したラーメンが届くまでの間、設置されたテレビで流れていたニュースを眺めながらそんな会話を交わす。


 ニュースの内容は最近度々ニュースで取り上げられていたストーカーから発展した殺人事件の続報だ。


「しっかしストーカーとかマジで最悪っすよね。具体的な経緯とかは知らねえっすけど、人として終わってるっすよ」


「ほんとそれ」


「そういえば先輩ってマジで私とシフト被る事多いっすよね」


「この流れで思い出したように言う話じゃないよな。それじゃ俺がお前のストーカー疑惑出てくるじゃねえかよ」


「……実際の所どうなんすか」


「この流れでマジなトーンで話すの止めてくれる?」


「あとこの事件の犯人って被害女性の家のぬいぐるみに盗聴器を仕掛けてたらしいんすよ。この前先輩とゲーセン行った時でかいペンギンのぬいぐるみ貰ったっすよね……これはつまりそういう事では!?」


「そういう事じゃねえよ。んな事の為に財布空にしてねえんだわ」


「ああ、あのぬいぐるみマジでありがとうっす。大事にしてるっすよ」


「そりゃどうも」


「あれ抱き心地良いんすよねぇ」


 そこで一旦会話が途切れる。

 そしてその間で冷静になったのか、不安そうな表情を浮かべて後輩は言う。


「……ああ、あとなんかそういうノリで適当な事言ってるだけで、マジで先輩の事ストーカーとか全然思ってないっすからね! 本当っす! 信じてください! 私のからげ一個あげるっすから!」


「流石に分かってるって。あと唐揚げはいらん」


「そ、そうっすか……あとこれを機に聞いて置くっすけど、こういうノリ不快だったりするっすかね? なんか冷静に考えたら私の言動色々とライン越えしてる気がするんすけどどうっすかね……」


「不快だったらこうして一緒に飯食いに来てねえだろ」


「そ、そうっすよね。良かったぁ……」


「お前の情緒一体どうなってんだよ」


 と、そんなやり取りをしながら静かに思う。


 ……そういや言われてみればコイツとシフト被る事多いな。

 平日も休日も9割近くシフト同じ何だけども。

 なんでだ? マジで。


 ……まあ良いか、賑やかだし。



 PS その辺の理由は分からなかったけどラーメンは美味しかったです。




 ───


 作者です。

 数日おきにカクヨム公式から出るお題通りに新作小説書いてく奴(今回はぬいぐるみ)

 可能な限りこの二人で新作の短編形式で出してく予定です。


 よろしければ数日後また見つけてください。

 それか作者フォローとかしてくれたら通知も行くと思います。


 あと今回含めて反応良かったら連載でやろうかなとも思ってるので、反応頂けると嬉しいです。


 ……今回の話をぬいぐるみの話と言い切る勇気!

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っす口調の後輩女子とぬいぐるみについて話すだけのラブコメっす 山外大河 @yamasototaiga

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