一見好青年に見えるサイコパスと、ぬいぐるみ作家の話です。一話完結、すぐ読めます。でも……すごーく怖いので心してお読みください。
冒頭から醸し出す不穏な空気。がらりと場所も雰囲気も変わるのに、最初に感じた不穏な感覚が大きくなっていく。 こう言ったら失礼だが、何となく展開の予想はできる。なのに、おどろくべきはその魅せ方だ。 わかっているのに、最初に感じた不穏さがずっとまとわりついて、暗闇を歩いているような不安にとらわれる。 そして、状況がひっくり返るときの緊張感。 強い性的表現はないのに感じるエロスと恐怖。 すべてがこの短い小説の中に凝縮されています。 ぜひ、感じてみてください。