第3話 試験日当日の朝

 受験票は持ったか、ペンケースは忘れていないか?緊張からか何度も確認するしてしまった。もしもここで忘れてしまうと初対面の人に話しかけて借りるしかないのだが、僕は人見知りで話しかけることができないのである。


要は、誰にも話しかけられずに、うずくまっている子猫ちゃんとからかわれる可能性を考えるとどうしても、入念になってしまうのだ。


「よし。準備ができた、今日の試験は人生を決める重大な日なのだから頑張らないと」


 試験日当日の今日は冬の11月後半なので、底冷えするような寒さだ。


 貴族らしく高貴な、そしてあまり華美にならないような服だ。なぜなら今日は試験だから、見た目よりも動きやすさを優先したのだ。


そして僕は、両親の性格せいでもおかげでもあるが勉強はできるのだ。もしかしたら、主席合格も夢じゃないくらいに。


 ステータスを知ったあの後、氷魔法と固有スキルの性能を確認したのだが。あまり使える時間は長くないのだ。氷変で姿が変わったときにも魔力を使うが魔法も当然使う、勝ちに行くには強い魔法を使うわけだから固有スキルだけなら長い時間できるが、上級魔法を使うと今は50秒しか使うことができないのだ。


使いどころを間違えればすぐ負ける諸刃の剣のようなスキルだ。

そして種族が使える能力は三つでそしたらそのあとは進化してもっと必要魔力が多くなるようだ。


まだ冬の初めで、春は遠い。雲のない綺麗な空の下、僕は試験会場であるヴェルトリア魔法学院に向かうことにした。




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スキル【氷変】~種族を変えて限定チート~ 氷夜 シンリ @8loom

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