カミサマの里
立菓
カミサマの里
令和の時代、ある田舎の山奥に、体の弱い中学一年生の女の子が住んでいました。女の子は両親と祖母、それから二人の弟と一緒に暮らしていました。
女の子は幼い頃から体を動かすことが好きでしたが、生まれつき
だから、兄弟や友だちと一緒にスポーツをすることもできず、長年ものすごく悩んでいたのでした……。
それで、学校の体育祭があった日。
帰り道で、女の子は家の裏にある小さな神社を通り過ぎた時、すぐ
その香りを放っているのは、一体どこなのかが気になり、女の子は紅葉並木を通り抜けながら、
……なのですが、紅葉並木の奥の奥まで行くと、なぜか
そして、紅葉並木を抜けると、女の子は今まで見たことの無い
その
女の子は無意識に
ようやく
よーく見ると、
集落の真ん中には、
集落の上の方には鶏小屋があり、下の方には野菜畑や稲のある田もありました。
それから、まるで春のような暖かい風が吹く中、集落の子どもたちは鬼ごっこ等をして、外で元気に遊んでいました。一方で、子どもたちの保護者らしき親や祖父母たちは、子どもと一緒に遊んだり、縁側で子どもを見守りながら、座って楽しそうに話していたのでした。
集落の者たちは皆、女の子と同じような洋服を着ていました。
また、飼い犬や地域猫らしき動物も多く居るようでした。
……と、ある家族の母親が、
長女の外見は、その女の子と年齢が近そうに見えます。
そうして茶の間で、たくさんの薬草が入ったカレーライスを食べながら話しているうちに、長女と家族構成が全く一緒である上に、自分と同じようにスポーツが好きなことも知って、女の子と長女はすご〜く仲良くなりました。
夕食が終わると、その長女は女の子を
その後、長女は急に
「私……、
この里の決まりでね、また帰りに
「うん……、うんっ! わたしもフミちゃんのこと、ずっとずっーと覚えているって、約束するっ!!」
女の子は長女に
女の子が〈カミサマの里〉に行った、次の日のこと。実は、不思議なことが起きまして――
まず、その日から、女の子は
数日後には、友だちと一緒に、体育の授業や休み時間の運動を
女の子の主治医は「ほぼ完治してるやんっ!?」と非常に驚き、流石に腰を抜かしたそうです。
上記の女の子のお話を、カミサマの『ご
〈おしまい〉
カミサマの里 立菓 @neko-suki
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