ぬいぐるみに興味のない少女が手に入れたいと願うテディベアの秘密とは?

幻想的な本屋で買い物をする二人の少女。

一人の少女が、テディベアが表紙に載った雑誌を見つけます。
そのテディベアは、彼女がどうしても欲しいぬいぐるみ。

友人は疑問に思います。
「彼女は部屋にぬいぐるみなんて置かない子なのに、なんでテディベアが欲しいんだろう?」

少女は雑誌を買おうとしますが、お金が足りません。
友人は「貸すよ」と言いますが、彼女は、お金の貸し借りはしない主義。

少女がどうしても欲しいテディベアに隠された物語は?
少女が友人からお金を借りない理由は?
そして少女は、雑誌を手に入れられるのでしょうか?

家族と友情のあたたかさを思い出させてくれる、素敵な短編です。

この短編一作でも充分に楽しめますが、前話『森の本屋と、海の本屋』、続きとなる『職人の遺したもの』も読むと、連作短編として更に深く味わえますよ。

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