ある本屋、無数に扱う本のなかの、3冊の物語より

赤川

ある本屋、無数に扱う本のなかの、3冊の物語より

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 東京千代田区神田。

 神保町。

 電気製品とサブカルチャーの街、秋葉原に、学芸と楽器の街、お茶の水、これらに隣接する言わずと知れた本の街だ。


 高校1年生男子、影文理人かげふみりひとは、友人ふたりとこの街に本を探しに来ていた。

 大型書店の並ぶ神保町だが、同じくらいに古本を扱う店が大小多く存在する。


 その中ある特殊な本屋・・・・・で、これまた特殊な本を手に入れるのが、今回のお仕事だ。


「ていうか、こっちの・・・・本屋って事は無限の広がりのある本屋、って事なんじゃないんか? そこで特定の本なんて探せるものか?」


 薄暗く、静かで、かすかにカビのニオイが漂う、古い木造の本屋。

 そこは、本棚の列が無数に並び、果てが見えない。

 それを唖然として眺める少しクセっ毛の少年が、のっけからうんざり・・・・としたモノをセリフににじませていた。


「大丈夫じゃないの? なんせ、『探している本は必ず見つかる本屋』って話だし。

 実在する本は当然、執筆すらされてない本まで置かれている、ってんだからさぁ。

 それに、探す本人の前に現れるとも言ってたしな。そのうち見付かるじゃね?」


 気楽な風で言い、ズンズン先に進むもうひとりの少年。

 3人の中では一番の高身長で、服の上からでもよく鍛えられた細マッチョ系の体躯であるのが分かる。

 あまり本棚の方には関心を示しておらず、どちらかというと本屋そのものに興味があるようだった。


薪鳴マキナはそのグラサンで探してくれてるんでしょ? なんていったっけ」


「スマートバイザーな。一応画像認証にもかけてるが……。背表紙にもなんも書かれてない本なんて認証のしようがないだろ。他になんか情報ないのか」


「幻の本じゃなぁ。『バベルの辞書』。原始の言葉辞典。

 バベルの塔自体は古代メソポタミアで元ネタになる四角い塔があったっていうけど、天まで届く塔を作ろうとして神の気に障って原語が別れた云々うんうんは神話だしさぁ。

 それが日本の東京にあるってのも、考えてみればおかしな話だわな」


「まぁそういう場所だから……」


 小柄で細身、少し陰のある中性的な少年、影文理人。

 中肉中背、サングラスのようなセンサーバイザーを着けた気だるげな少年、薪鳴千紘まきなちひろ

 高身長でスリムな格闘家体型、涼し気な微笑を浮かべるイケメン美丈夫、村瀬悠午むらせゆうご

 三人が探しに来たのは、全人類が同じ言葉を喋っていたとされる時代の、今は失われた共通言語の辞書だった。

 もっとも、村瀬悠午が言うようにバベルの塔の逸話は単なる神話とされ、全ての人類が同じ言語を使っていたなどという事実はない、とされている。

 それを前提とする辞書もまた、当然ながら実在した物ではないと考えられた。


 つまり、探し物の手掛かりとなる情報は無い、ということで、薪鳴千紘はまた面倒くさそうに鼻を鳴らしていた。


「見つからなきゃ見つからないでいいって言ってたろ? 理人だって正式な依頼で請けたワケじゃないんだし。そん時はカレー喰って帰ろう」


「そりゃそうなんだけど……。それなりに覚悟きめてきたんだけどなぁ。なんせ裏世界・・・に入るんだし」


「生きるか死ぬかのはずなんだけど、バケモノが二匹もいると緊張感ないわな」


「いーや何度でも言ってやるがフィジカル的には普通の人間なのに頭脳だけで人外に両足突っ込むヤツの方がヤバいと思う」


「薪鳴だけ使っている科学力がおかしいもんね。ひとりだけSFの世界の住人になってる感じや」


 石のタイル床に、のんびりとした三人の足音が響く。

 果てが見えない古本屋の中を散歩でもするかのように歩いているが、実のところ薪鳴千紘の言うように、そこは危険な場所であった。

 この世ならざる無限の本屋は、必ずしも現世の客を歓迎する店ではないのである。


「これせめてジャンル考えて探すべきじゃないの? 辞書コーナーとか」


「問題はそれがどこかってことだな。店員さんに聞きたいわ」


「本屋で辞書とかってさぁ……アレ端の方の小さなコーナーだったりせん? 端っこ、どこ??」


 本屋ではある程度ジャンルごとに陳列される本が固まっている。

 村瀬悠午が棚の本を手に取ると、表紙には『ロマノフ王朝イースターエッグ目録』とあった。隣の本を見ると、『レベルハンター白書※※巻』という漫画がある。ジャンルで本の配置を予測するのはダメそうだ。

 一体どういう並べ方をしているのか。

 店員がいるなら聞いてみたい、むしろ目的の本がどういう分類で並べられてどこにあるのかを聞かせてもらいたい少年らだったが、


「ん?  なんか動体反応があるが??」


「店員さんか!?」


「いや『ファージ』じゃないかな普通に……」


 高精度なセンサー類を身に着けいてた薪鳴千紘が、バイザー内で動くモノを感知。

 村瀬悠午が軽いボケをかますが、影文理人共々それが何かは最初から分かっていた。


 ファージという、この世ならざる世界に沸く、怪物だ。


 だがそれが、生理的嫌悪を催すデカい蟲だというのは、少々予想外だった。


「うわぁキモッ!?」


「あー……なるほど、本に付く虫のモンスターなワケね」


「シバンムシやチャタテムシと同じ形状だな。1000倍くらいデカいけど」


 3メートルほどある本棚を乗り越え現れる、大量の蟲型生物。

 それを見て悲鳴を上げる影文理人である。怪物相手は慣れているが、節足動物類は別ベクトルで怖い。

 更に慣れがある村瀬悠午は興味深げ。顎を撫でつつ物見高い様子。

 極めて冷静にモンスターの形状とデータベースを照合する薪鳴千紘は、すまし顔で実は鳥肌立っている。


「本を食う虫なら本を食えよこっち来んな」


「これ片づけながら本探すの? 難易度高くねぇ??」


「だからオフィスも理人リヒター悠午ユーゴに話振ったんじゃねーの?」


「オレはちょっとこうなる予感がしてた…………」


 この世ではない裏の世界に蔓延る怪物、ファージ。

 それは、こちら側の世界に入り込む現世の人間に襲い掛かる性質を持つが、蟲の群れも明らかに少年らに向け大顎をカチカチ鳴らしていた。

 ジト目のインテリ、眉をひそめる細マッチョ、うめく中性的な陰キャ。

 探し物が見つからない、見つける目途も立たない、そこに来てこの事態である。

 とはいえできる事、やる事は、最初からただひとつだった。


「仕方ない、手間だけど蹴散らしながら探すかぁ!」


「楽しそうに言うなや。まぁ全滅させてから探せばいいんじゃねーのとは思うけど」


「アンダーワールド内では基本ファージも無限湧きだからなぁ……。一時的に片付けられはするだろうけど」


 地面を蹴って本棚の上に飛び乗る村瀬悠午。

 肩と首を回すと、薄っすら笑いながら両の掌を前に突き出す空手で言う前羽の構え。


 トントンとブーツの爪先で地面を叩くと、その足裏と背中の排気口ノズルから細いジェット噴射を行い、薪鳴千紘も本棚の上に立つ。

 その手には、大ぶりなSFデザインの銃らしきデバイスが握られていた。


 影文理人は前触れなく一瞬で本棚の上に現れる。

 超能力マインドスキルの、瞬間移動テレポーテーションだ。


「Shall we!?」


「へいへい。はよう片付けてカレー食べにいくべよ」


「分かっていると思うけど、火はダメだよぉ。本が燃えるから」


 三者はそれぞれ3つの本棚に分かれて並び立つと、蟲の怪物の群れに向けて、進攻を開始した。


「カッハッ――――!!」


 全長5メートル以上ある見上げるような蟲の怪物ファージ。それがブッ飛ばされて宙を舞う。

 獰猛に笑う武人、村瀬悠午は自ら群れも只中に突っ込むと、目にも留まらぬ打撃の連打でモンスターの集団を逆に押し返して見せていた。

 “気”功術による人類を完全に逸脱した身体能力と、実家の『叢雲』が千年を超えて培ってきた武術。

 その集大成たる武王、村瀬悠午にしてみれば、異界で神や怪物を相手に殴り合いをするなど日常茶飯事である。


「木“気”陰業! 獅子威ししおどし!!」


 たくましい美丈夫がにわかに電気を帯びたかと思うと、次の瞬間には蟲の上に雷が落ちていた。

 屋内でも異世界でも関係ない。“気”功と五行術を修める者は、存在自体が既に自然現象だ。


「あの出力を生身で出すってんだから、科学の存在意義を疑うな。やれやれだ。

 さて? アドニス、インジェクターをブラストモードに。ゼロ・インフィニティーはー……コンマ00001でいいだろ」


『インジェクターモジュール、フォースブラストモードに変更。ゼロ・インフィニティー、アウトプット0.0001%。モニタリング開始』


 派手な落雷を横目に見ながら、クセっ毛気味のインテリは自身を補佐する人工知能AI『アドニス』へ指示コマンド

 手にしているハイテク銃を、自分の方へ這い寄ってくる蟲のモンスターに向けトリガーを引いた。

 直後に、密集していた蟲の大群が、一斉にひっくり返され吹き飛ばされる。

 爆音と共に発生した、斥力による攻撃だ。

 実弾ではなく、慣性そのモノを投射する、現行の科学水準を遥かに超える技術レベル。

 それを個人の努力と才能で実現させる少年、薪鳴千紘。

 実用核融合技術における分子ポンプ発明により史上最年少でノーベル賞を受賞した、人類史上最高の天才とうたわれる、現役高校生の科学者である。


『ブラストモードでは対象の活動を止められません。モードの変更、またはゼロ・インフィニティーの出力アップを推奨』


「ぬぇ~……? あー……フォースカッターに変更。出力上げると爆散するかも知れんし、なら綺麗に切断した方がマシだ」


 とはいえちょっと天才の目論見も外れたようで、慣性による衝撃砲では蟲のモンスターを駆除するには至らず。

 慣性銃の性質を切断に変えると、相手の節足や頭部をバッサバッサと斬り飛ばし始めた。


「科学であそこまでやれるって、超能力そのうちお払い箱になるんちゃうかな」


 ちょっと陰のある陰キャ風の少年、影文理人が指を振ると、蟲の怪物が宙に浮かび別の蟲に叩き付けられる。

 更に両手を持ち上げるように動かすと、大量の蟲も宙に浮き上がり、そのまま本屋の奥に放り投げられた。


「ライトニングキネシス……スマートチェイサー」


 それら蟲を追い撃ち、貫いて行く数百の黄金の光弾。

 超能力マインドスキル電子念動ライトイングキネシスと予知能力、予見視フラッシュフォワードによる精密掃射だ。

 光が発生しては、弧を描いて飛翔し外れることなくモンスターを撃ち抜いていく。

 今や世界最高の超能力者マインドウォーカーとも呼ばれる影文理人は、今回のような裏の仕事ではフードで顔を隠し、リヒター・プロビデンスを名乗っていた。なお本人ではなく先生マスターのセンスとの事。


「アレで実戦経験は1年ちょっとってんだから、もうね……。

 リヒター! 切りがないから目に付いた本手当たり次第にこっち飛ばせ! 片っ端から処理すんぞ!!」


「ええ!? この状況で!!?」


「こっちに投げてくれれば視界に入っただけで識別できるから適当でいいぞー」


「そんな雑な本の扱いある!?」


 面白そうに溜息を吐く村瀬悠午は、蟲をぶん殴りながら影文理人に超能力で本を投げて寄越すように注文オーダー

 蟲の勢いが止まらない為、同時並行処理しようという話だ。天才高校生も同意見の模様。

 とんでもないことを言い出したぞ、と恐れおののく超能力者である。裏世界とはいえ本の扱い雑過ぎわろた笑えない。


 だが他にやりようもなく、金色の念動弾でモンスターを穴だらけにしながら、言われた通り片っ端から本をふたりに放り投げる影文理人。


 村瀬悠午は本をキャッチし一瞥すると、蟲に向かってフルスイング。

 人類最強の剛腕が投げると、ハードカバーがレールガンの弾体に早変わりだった。


 薪鳴千紘は本を一瞥すらしない。

 一瞬だけ光学カメラや赤外線センサーで捉えると、映像処理して内容を確認していた。

 そのスキャンの邪魔になる蟲から、慣性銃で吹っ飛ばしている。


 世界に無数に点在する、裏世界アンダーワールド。 

 その監視組織『オフィス』における神保町『アカシック書店』の危険度は、上から3番目のグレードC。

 本来は、高校生三人なんかで来る場所ではない。

 それでもオフィスの重鎮がこの話を持ち込んだのは、


 『暴王』タイラント村瀬悠午、

 『機構神』デウスエクスマキナ薪鳴千紘、

 『神意』プロビデンス影文理人、


 この三人がいずれも、桁外れのバケモノだった為である。


「えーと『ホワイトチャペルの目』違う! 『民主主義の原板』違う! 、『殴って進むRPG』違う! 『五輪書初版』――――え? マジか」 


「『人間公約数』、『軌道上シンデレラ』、『火星から金星へ地球飛ばし』、『留守番勇者リゾルバイン』、『淫乱処女惑星』、『アインシュタインの統一場理論完全版』……は!? ちょっと待った今の無し!!」


 本を受け取っては投げ捨てるという先人の知識への恐れを知らない村瀬悠午だったが、その中に幻の一冊を見付けてビックリ。

 思わず本を開いて覗き込み、覆いかぶさる様に迫って来た蟲をヤクザ蹴りでブッ飛ばした。

 無数に自分の前に飛んで来る本を淡々と処理していた薪鳴千紘だったが、フと看過できない存在しないはずのタイトルを見付けて、大慌てで追いかけて行った。


「ちょっとおふたり!? 探している本覚えてる!? 『バベルの辞書』って本で他の本に目を惹かれている場合では――――おん?」


 これはもしかして、掃除しているとつい漫画を読んでしまう現象に近いモノか、それともこれこそがこの裏世界『アカシック書店』の恐ろしさなのか。

 頼もしい味方ふたりが、まさかの離脱間近。

 これはこの仕事、完遂ならずか? と。

 この期に及んで全く進展のない宝探しに、諦めが混じりはじめる陰キャの超能力者だったが、


 そこで自分の念動力サイコキネシスが掴んでいた本を見ると、『バベルの辞書』とタイトルが記されていた。


「ぅわぁ!? あったぁあああああああああ!!?」

「はぁ!? え? マジで!!?」

「ぉおう。探している人間のところ来るってマジな仕様だったのか。この本の数とこの探し方で見つかる確率なんてゼロだろうがよ」


 あんまり驚いて絶叫の影文理人。ホラー映画のノリに近い現象。

 これには、他の本に夢中になっていた武術の達人と天才科学者も我に返らざるを得なかった。本は握ったままだが。

 A3、縦42センチ横29.7センチに近いサイズ。鋼の表紙にボロボロで変色した布張り。

 何故か日本語で書かれた『バベルの辞書』の表題。

 存在しないはずの本が見つかる裏世界の本屋。

 アカシック書店の面目躍如であった。



 その本が、突如蟲の群れを割って出てきたヒトの姿にもぎ取られ、持ち去られてしまったが。



「――――は? はぁ!? ちょっと待てテメー!!」


「ちょ!? 持って行かれてんじゃねーリヒター! てかなんだあいつ!!?」


「人間じゃなかったぞ、今の……。アレもファージじゃないの?」


「……ああ、多分万引き概念のファージだわ」


 裏の世界、アンダーワールド。

 それは人間の思念の集積により発生する、表の世界に落とし穴のように潜む異質な世界である。 

 そこに発生する怪物、ファージもまた、ヒトの思念により形作られる存在だった。


「待てコラァ! 逃がすな追え!!」


「全国の本屋さんに代わり引導を渡してくれる……!」


「お願いだから攻撃は注意してくださいね! 肝心な本までブッ飛ぶと全部パァ――――ていうか蟲ファージ邪魔!!」


 来た道を戻る様な方向に走り去る万引きランナー。人間ではないからか、超能力でも捕まえられないほど早い。追う人間によって身体能力に補正がかかると思われる。

 これを、バタバタしながら追う超人的アドバンスド高校生の三人。

 もはや蟲の怪物は津波のように押し寄せており、これを粉砕しながら逃げに徹する万引きファージを追い詰めるのは、多少骨が折れる仕事となった。


                ◇


 あるくたびれた、時代がかった小さな古本屋。

 裏通りにポツンとあるその店から三人が出てくると、既に日が落ちて人々が家路につく時間帯となっていた。

 影文理人はぐったり、薪鳴千紘は鼻を鳴らして空を仰ぎ、最もタフな村瀬悠午すら疲れた雰囲気を漂わせている。


「……まさか最後の罠が会計だったとはな。そりゃ金払わないと本は買えないわ。でもキャッシャーの場所の案内くらい出しとけって感じ」


「大抵出入り口にあるはずだけどな、会計って。いやあそこがつまり本当の出入り口だったって、そういうオチか。アンダーワールド側への。

 てかあの店員、何かヤバくなかったか? オレは悠午や理人みたいなセンスは無いから判らなかったけど」


「多分あの店長、ドミナスだなぁ……。スゲービビった。あんな当たり前みたいな顔して座っているの。悠午ならともかくオレじゃ勝てんわ……」


 万引きランナーから想定外の事態が連発したが、どうにか目的の本は購入・・できた。億単位だったがカードが使えたのが不幸中の幸い。

 問題は、裏世界の神たる支配者、ドミナスが本屋の奥でレジ打ちしてたことだが。

 一見してメガネの地味目な女性店員だったが、理人の想像通りなら三人がかりでも勝敗が見えないヤバい相手である。

 普通はそんな感じで姿を見せる存在ではなかった。


「さて……いい感じに腹も減ったしカレー食べに行くか! 御茶ノ水駅のすぐ近くに旨いところがあるんだわ」


「神保町じゃないのかよ」


「ちょっと距離がない? まぁいいんだけども」


 神保町は本の街でありカレーの街。

 でもそんなの関係ねぇと言わんばかりの、村瀬悠午のおススメである。JR御茶ノ水駅までは、明大通りの緩い坂を上り30分ほどだ。


 先に歩き出す格闘系イケメン、それに付いて行くクール系インテリ、最後にデカい本を抱えた中性的な陰キャ。

 後ろを見ると、表にまで大量の古本を積み上げた歴史のおもむきを感じさせる本屋が、極自然にそこにあった。

 神保町という本の街の思念が収束し、その店内に無限の本を収めたひとつの世界の入り口が存在する。


 多くの人が既成概念により、古来より自分たちの住む世界に隣接するこれら裏世界アンダーワールドを、存在しないモノと思い込んでいた。

 だが現実は異なり、今日も悠午や千紘、理人のような『アンダーテイカー』が、裏世界を探索しているのである。




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