ぬいぐるみサバイバル
ノツノノ
ぬいぐるみサバイバル
俺はプロの怪盗(自称)
今日は無駄に広くて金がありそうな屋敷に侵入した。
屋敷には地下があるのが当たり前だからな、地下にはさぞ良い物があるはずだ。
だが、俺がいくらプロでもこの事態は想定してない。
「なんだこの部屋は…」
大量のぬいぐるみが高さ5メートル程まで高く積み上げられていた。
「何かの罠か?いやしかし…」
タッタッタ
「足音?!」
まずい、此処は地下室だ逃げようとすれば鉢合わせする可能性が高い。
そうだ、ぬいぐるみの中に!
「みんな〜、ただいま〜!」
雰囲気がフワフワした高校生ぐらいの女の子が入ってきた。
盗みに入った訳だし今更だが、ギリギリ20代の俺がぬいぐるみの中にいると思うと罪悪感が…
「今日はね〜、変な事があったよ〜。」
手に持ってたぬいぐるみを山に投げた。
投げた?!
大事にしてるのかわかんないな。
「なんか〜、怪盗を名乗る変態から予告状って奴が届いた〜。」
え、俺って変態?
「予告上の癖に〜、高い物を盗むとしか書いてなかったの〜。」
どんな風に書いたっけな、
確か
『今夜、高価な物をいただきに参る
怪盗Z』
よくよく考えたらアホすぎるな…
「私はイタズラだと思うんだけどね。パパが心配しちゃって警備を増やすって言ってるんだよ〜。」
ヤベ、こんなとこ早く帰ろ。
このぬいぐるみの山といい、目の前の少女といい、ちょっとやばい気がする。
「要らないって言ったんだけど〜、ダメだって言われて、今警備システム導入してるんだ〜」
なんだと…
完成する前に逃げるべきだ
「えっと今日は、家の周りの柵がバチバチする様にしたのと、軍用犬を10匹連れてきてましたね〜」
柵はともかく軍用犬はやり過ぎだろ!
てか今日?!まだあんの?
「この部屋には入らないみたいですが、此処から出たらダメ、みんな気をつけて〜」
これバレてないよな?
言い方がちょっと怪しいぞ。
「じゃあね〜」
これ、逃げれるか?
男のサバイバルが始まる。
ぬいぐるみサバイバル ノツノノ @pannda1617491021
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