これはまたピリッとくるエピソード。安直な救いをもたらそうとしないところがいい。主人公の描写が髪の一本一本からメガネの光り具合まで想像できる。 必読本作。
死刑囚となった彼女に、インタビューをするというお話。 777文字の短いお話ですが、描写の妙と言い回しのセンスで、まるで海外ドラマか映画の映像を見ているかのような錯覚に陥ります。 少ない文字数であることを感じさせない濃厚な印象の読後感。おすすめです。
笹慎さんの造詣の深さにやられました。でも、映画の内容とか分からなくても、ちゃんと読めるストーリーです。死刑囚の描写がよかったなあ。海外ドラマを思い起こしました。