「本を食べる」という斬新なアイディアに脱帽です。
何とも不思議ながら、目黒君は好感の持てる人物ですね。
お姉さんの想いに気がつくことができたくだりに、心温まります。
〝きっと本というのは、思い出を追想するものでもあるのだ。目黒くんの言う「味」は、思い出の味でもあるのだろう。〟
ラストのこの部分が心に残りました。
本から得られる感慨は、食事から得られる味と似ているかもしれませんね。生きるのに必須ではないけれど、確実に心を豊かにしてくれるものとして。私の好きな本は、どんな味がするのだろう。そんなことを考えました。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
釣舟草さま!
読んでくださりありがとうございます!
目黒くんは朴訥で素直な少年を想像しながら書いたので嬉しいです。
本は、物語は生命的に生きるのに必須ではないですが、文化的にはなくてはならないものなのではないかと思います。今までの物語を持って次に進む、それはすなわち、「思い出」を持って生きる、ということなのではないか、と。
とっても不思議な人間関係もあったものです。
作者からの返信
デリカテッセン38さま!
読んでくださりありがとうございます!
不思議系小説です!