第11話 愛の腕輪
約束の日、エーリとカレンも
「私、このまま保健室に行ったものか、ちょっと迷ってるの」
エーリは
「だって、腕輪を
カレンはそのことに今気がついて、ハッとした顔をしました。
「そうよね!
カレンはその
「でも、今日来る持ち主だって人が、エーリに贈ろうとしたものではないわけでしょ? だったら
それとも、鳥のヒナが産まれてはじめてみた見た者を親だと思う、
「刷り込みの方だったら
「え、ええ……まあ、そうね」
カレンが少し口ごもり、
「カレン、あなたには
エーリはさっきの不安げな
「六年生のお姉さまはさすがね! それで、どなた?」
カレンは真っ赤な頰を両手のひらで
「もう! 私のことはどうでもいいのよ!
いつの間にか、二人は保健室の
二人が保健室に入ると、魔法学校図書館
扉が開いた音に
「こんにちは。お
エーリとカレンはぺこりとお
「
「魔法学校図書館司書のブロンズです。では
エーリがマージの顔をうかがうと、マージは
ブロンズは
「この腕輪は
エーリは残念なようなホッとしたような気持ちになりました。少なくとも、ドキドキは恋によるものではなかったようです。
「昔、
ブロンズはしばらく色々な方法を試しましたが、黒いローブの男も、マージもそうであったように、ブロンズにも腕輪を外すことは出来ませんでした。
「わしのものなら外せたのかもしれないが、
しかし、“腕輪のことが
ブロンズはそう言って、エーリとカレンに対して魔法を解く
「さあ、腕輪に
「小学校の図書室です」
エーリが言いました。喋ることができました! エーリとカレンは
「
マージは
「ありがとうございます。ブロンズ先生。どうお
ブロンズは
「いや、お礼などと。お礼なんかよりも、これからも腕輪を外す
その日まで腕輪はこのままエーリ君が持っておいてくれ」
保健委員は魔女っ子なのです 冲田 @okida
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