使い魔Lv.100
@gagi
Lv.100の使い魔
ここは国内唯一のエクソシスト養成機関である祓魔大学校。
そこにある模擬戦闘場にて、2体の使い魔が対峙していた。
一方は牛の悪魔だ。筋骨隆々の男の肉体に牛の首が乗っている。
模擬戦闘場のモニターに表示された魔力レベル(これが高ければ高いほど高度な魔法が使える。戦闘面も優れている場合が多い)はLv.32だ。
第一線で活躍するエクソシストであっても、魔力レベルはLv.20ほど。
対するは赤い和装の少女だ。外見だけでは何の悪魔であるか判然としない。
金髪を後ろに束ねて、小柄な体に丈の大きな赤い袖が揺れる。乾いた血のような赤の瞳が人外的だ。
モニター上では、少女の魔力レベルはLv.00と表示されている。
このことについて問われるたびに、彼女は答えて曰く、
『この表示形式がダメなんじゃ。手抜きすぎじゃ。2桁までしか数がわからん。
余の魔力レベルはLv100じゃ』
「――――――――!!」
牛の悪魔が雄たけびを上げた。空気がびりびりと震える。
牛の悪魔が少女目がけて突進した!
敵を轢き殺さんとうねる筋肉を、少女は赤い着物の袖を闘牛士よろしくはためかせ、身を捻ってそれを躱した。
少女は自称Lv100なだけあって、余裕綽綽といった様子だ。
牛の悪魔は走りを止めぬまま、うるさい動きで少女に向き直る。
再び迫る牛の悪魔に、少女は仁王立ちで構える。
「ほほ、元気が良いな。これなら強めにヤキをいれても大丈夫じゃろうて」
少女の背後に九つの燐火が現れた。
「九つもいらんのじゃが……3発でケリをつける。
勝つのは余じゃ。
貴様は地に伏す」
――――――――――――――――――――――
時間を遡って話をしよう。なぜこの二体の使い魔による模擬戦闘が生じたのか、ここからの展開について、これらを語るにあたっては、遠回りをしたほうが都合が良い。
まず、和装の少女の悪魔だが、名を祥呼という。
『吉祥を呼び込むと書いて祥呼じゃ。良い名であろ?』とのこと。
悪魔としての種族については不明だ。本人も名言していない。
さて、祥呼は使い魔を自称している。使い魔であるなら召喚者がいるわけだ。
祥呼の召喚者は祓魔大学校の男子学生。名を佐武幸多という。
幸多青年は中肉中背で、相貌も美醜に偏りはない。安っぽい金髪を除いて平々凡々な外見だ。
しかし内面の方はあまり上等でない。怠惰と臆病のきらいがある。
例えば、祓魔大学校への志望動機。
祓魔大学校は国内唯一のエクソシスト養成機関であり、国内外から悪魔と戦う志を持つ若者が入学試験を受けに来るのだが、幸多青年といえば、
『家から一番近い学校だったので受けました。通学とかラクそうだし。地元以外の学校はなんか怖くて』
とふざけた動機だ。
そして何の間違いか、幸多は入学試験に合格してしまい祓魔大学校に籍を置くことになったのだが、学校での彼の評価は劣等生だ。
入学試験に受かっている手前、一般の高校でも学ぶような学問においては並程度の力量はある。
てんでダメだったのは祓魔分野の学問、つまりエクソシストになるための勉強だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
場面は入学してから数日経ったある日、魔法学の授業。異国の女性が教壇に立っている。
「はい。今説明したみたいに、魔法の詠唱文は基本的に、
主の使いたる○○(やりたいことに対応した能力を持つ天使の名前)に願う。
○○(やりたいこと)し賜え。
って感じになってます。
では、今から誰かに魔法の詠唱で、この蠟燭に火をつけてもらおうと思うんだけど……
ちょっと意地悪しちゃおうかな。最前列なのにうつらうつらしちゃってる佐武君!」
佐武幸多は首の骨が折れたかのように俯いて、船を漕いでいた。名前を呼ばれて顔を上げた。ブレザーの裾でよだれを拭う。
「佐武君、魔法の詠唱! この蝋燭に火をつけてみて!」
「あ、はい」
幸多は席を立ち、教卓の前に来た。板書をちらりと見てから、
「えーと、主の使いたる……ミカエルに願う。火をつけ賜え」
しかし何も起こらない!
「もー! ちゃんと授業聞いてないからですよ!
えと、まず炎を司っているのは天使ミカエル様でなく天使ウリエル様ね。
あと火をつけ賜えだけだと何に火をつけるかがわからないから、この蝋燭にって言葉を入れるといいかも」
「わかりました。
主の使いたるウリエルに願う。この蝋燭に火をつけ賜え」
しかし何も起こらない!
「はい、今の佐武君の詠唱は正しかったんだけど発音によっては認識されないこともあります。
佐武君もう一回お願い!」
「俺ってもしかして滑舌悪かったりします?」
「そんなことは無いと思うけど、天使様的には聞き取りにくかったのかも?」
「……主の使いたるウリエルに願う。この蝋燭に火をつけ賜え」
しかし何も起こらない!
「えっと、主の使いたるウリエルに願う。この蝋燭に火をつけ賜え!」
女教師が唱えると、蝋燭の先端に火が灯った。
「俺も全く同じ言葉で唱えたと思うんすけど。ウリエルって天使女性贔屓するやつなんですかね?」
「それはあり得ないんだけど……佐武君は後日時間作って先生と一緒に練習しようか。
この先勉強する話になりますが、魔法は詠唱だと何故か発動しない場合がごく稀にあります。
実務だとより確実な魔法発動の為に、口頭の詠唱でなく魔導書を使うのが主です。悪魔と戦ってるときに今みたいな事故があると死んじゃうからね」
以降も幸多が魔法を発動させることは滅多になかった。実技の赤点を筆記試験で埋め合わせて落第を免れている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
幸多が祓魔分野において唯一一定の評価を受けている科目がある。それは使い魔の召喚・使役だ。
場面は入学してから2回目の召喚・使役の授業。
座学で使う教室の倍の広さの部屋に6つの召喚台がある。
幸多を含めたクラスメイトが1班6~7人で六つの班に分かれていた。彼らはそれぞれ一つの召喚台を囲むようにしている。
黒板の前に立った女教師(魔法の授業の教師とは別の人物)が説明を始める。
「今日は前回説明した使い魔との契約を実際にやってもらおうと思います。
おさらいですが、
まず召喚の為の魔方陣を描き、そこに魔力を込めます。今日は事前に魔方陣は描いておきました。
で、魔力を込めますと悪魔が召喚されます。
召喚された悪魔と契約するならば、魔方陣に自分の血液を付けてください。
別の悪魔がいいな、という場合は一旦魔力を止めて、再び流してください。別の悪魔が召喚されます。
ここまでで何か質問はありますか?」
しーん。
「1点だけ気を付けてほしいことがあります。
使い魔との契約が終わって、次の人に召喚台を譲るときですが、必ず自分の血は綺麗に拭き取ってください。
前の人の血が残ったままだと2重契約の危険があります。
場合によっては自分の魔力レベル以上の負荷がかかって命に関わることがあるので、本当に気を付けて。
では、各班ごとに始めてください」
合図とともに班ごとに生徒がはしゃぎ始め、教室は賑やかになる。
「ウェーイ! まずは俺から行っていいスか!?」
幸多の班の中のお調子者の生徒が召喚台の前に立った。
召喚台のモニタに生徒の名前と魔力レベルが表示される。
[チャノ チャラオ Lv.14]
「茶野レベルたっか。見た目ザコそうなのに」
モニタを見て茶野の隣にいた女性とが反応する。
「ウェーイ! もしかして才能バレちゃいましたぁ?」
入学したばかりの生徒たちは魔力レベルがLv.10を超えていれば良い方なので、茶野はかなり優秀な部類といえる。
「ウェーイ! 出でよ! 俺の最強使い魔カモン!」
茶野が魔方陣に魔力を込める。稲光のような光線が魔方陣から放たれた。眩んだ視界がもとに戻ると、魔方陣には悪魔が召喚されている。
[ゴブリン Lv.5]
「お世話になります! ゴブリンのゴブ吉です! 先の大戦で死んだ父の代わりに、大黒柱として出稼ぎに来ました! 何でもやります! 頑張ります!」
召喚台の上にいたのは、汚いボロを纏うやせたゴブリンだった。
「さっすが茶野さんだぁ。才能あるぜw」
「うぇーい……。俺これと契約しないとダメってマジ?」
女教師が幸多たちの班の近くに来た。
「一応、魔力を込めなおせばチェンジもできますけど、最初の内は弱い使い魔しか来ませんよ。それに、今このゴブリンと契約しても後から解約できますから」
「うぇーい……。とりま一回くらいはチェンジするぜ」
茶野が魔力を止めると、ゴブリンのゴブ吉は灰となって召喚台に崩れ落ちた。
「Re召喚!」
眩い閃光。魔方陣の上には新たな悪魔がいた。
[ゴブリン Lv.4]
「こんちわー。以前はラーメン屋でバイトしてたんすけど、戦争で店なくなちゃって。出稼ぎ来ました。よろしくっす」
召喚されたのはまたしてもゴブリンだった。先ほどの個体と比べてふっくらしている。
「茶野さん才能炸裂してんなぁ」
「うぇーい……、今回はこいつで止めとくぜ。よろしくな」
茶野は左の親指の腹を噛んで、魔方陣に血判を押した。そしてその後ウェットティシュで拭き取る。
「次は僕が行ってもいいかな」
長身の男子生徒が言った。外国人の面立ちだ。
彼の名はローガン・モーガン。海外からの留学生だ。
ローガンは代々エクソシストを輩出してきた由緒ある家の出なのだが、本国のエクソシスト学校には入学叶わず、滑り止めで受験した祓魔学校に来た。
ローガンが召喚台の前に立つ。モニタにローガンの魔力レベルが表示された。
[ローガン モーガン Lv.27]
「レベルたっか。もうプロじゃん」
「茶野がゴミに見える」
「うぇーい……いいぜ、いいぜ。俺なんてしょせんゴブリンがお似合いのゴブリンマスターだぜ」
「俺は茶野もすごいと思うよ」
幸多が茶野の背中をぽんぽんと叩いて慰める。
「ポンコツの佐武に言われてもなぁ。うぇーい……」
ローガンが魔方陣に手をかざし、魔力を込める。
「出てこい! 悪魔!」
閃光と共に魔方陣の上に現れたのは牛の悪魔だ。
筋骨隆々の男性の巨体に牛の首が乗っている。
[ギュウキ Lv.22]
「なんかラスボスみたいなのでてきたんだけど」
「ラスボスは言いすぎじゃね? 2面の中ボスって感じ? 先生よりは強そうだけど」
近くに来た女教師。
「せ、先生は結構強いですよ?? 実は! こう見えてもね!」←Lv.19
「よし、しばらくはこいつと契約しよう」
ローガンは左手の小指の先をナイフで切り、血を一滴魔方陣に落とした。
その後ハンカチで拭き取る。
「うう~、モーガン君の後行きたくないなぁ。
佐武君、ここはひとつ、ガツンとハードル下げてきてよ!」
幸多と同じ班の女子生徒が幸多に話を振る。
「俺? いいの? むしろハードル爆上がりよ? 俺の後だと」
「いやいや……佐武君の魔法関連でのポンコツぶりはここ数日でだいぶわかっちゃったから」
「ふふ、能ある鷹はなんとやらってね。
いい機会だし見せつけちゃおっかな。俺の✞実力✞をさ」
幸多が召喚台の前に立った。モニタに魔力レベルが表示される。
[コウタ Lv.02]
「ざっこ」
「ウェーイ! 佐武お前ゴブリンより弱いじゃねーか!」
「違うんだよね。これはまだ魔力抑えてる段階だから。本気出してないだけ。
今からモニタの数字跳ねあがるから。見てて。
行くぞ! 魔力、解★放!」
幸多が全身を力ませる。モニタの数字に変化が生じた。
[コウタ Lv.01]
「下がってんじゃねーか」
「あれ、おかしいな。
てかこれってLv.下がるものなの?
せんせー」
呼ばれた女教師。
「私もこんな短時間で下がるのは初めて見たけど……。
というか魔力レベルがLv.1の人も初めて見たし……。
佐武君体調悪かったりしない? 大丈夫?」
「すこぶる良好です」
「えと、みんな、そろそろ巻いていった方がいいかもしれない。
全員が召喚と契約を終えた班も出てきている」
モーガンが極めて良識ある発言をする。
「では召喚してしまいますかね。魔王を!」
「ウェーイ! 魔王とか戦争で殺されてんじゃん! もういねーじゃん!」
「そんくらいの気概ってことなの。
召★喚!」
幸多が召喚台に手を向けて魔力を込める。
しかし何も起こらない!
「あれ? 能ある鷹がなんだっけ?
早く召喚してくださいよ佐武さん」
「全身全霊で魔力込めてるんだけどな。現在進行形で」
突然、教室の扉が開かれた。
教室中の視線がそこへ集まる。
入ってきたのは赤い和装の少女だ。
金髪を後ろに束ねて、乾いた血のような赤の瞳が人外的だ。
少女が教室内を見回す。
幸多と目が合うと、彼に向かってとことこ歩いてくる。
「幸多よ、久方ぶりじゃな。
ようやっとこさ迎えに来れたわ。……といっても、まだ家も用意できておらぬが。
見ぬ間に背が伸びた気がするの。
なによりイケメンになっておる! 男前じゃあ!
男子三日会わざればとよく言うが、刮目せずとも瞭然じゃ!」
話しかけられている幸多当人も、教室内の生徒もぽかんとしている。
「どうした幸多よ。鳩が豆のガトリングキャノンでレンコンの親戚にされたような顔をして。
もしや、余の美貌に見とれておる??
ダメじゃダメじゃ! 家族で禁断の恋なんて!
ちょっとしかダメじゃ!」
「すみません、どちら様ですかね?」
幸多は当惑を押し殺して、落ち着いた口調で訊ねた。
「? 余だよ。わからないの?」
「はい、存じ上げません。申し訳ありません。
以前どこかでお会いしたことがありましたか?」
「……ぬ」
少女は顔を伏せ、しばし思案する。
「……把握した。理由は分らんし理解もできておらぬが、把握はした。
では……」
少女は顔を上げ、黒板に目をやった。
[使い魔を召喚してみよう!]←板書の文字
「幸多よ。余はおぬしの使い魔じゃ。
名は祥呼という。
吉祥を呼び込むと書いて祥呼じゃ。良い名じゃろ?
これからよろしく頼むぞ」
祥呼は幸多ににこりと微笑みを向け、握手の手を差し出した。
「うわ、佐武君あんな小さな女の子を使い魔にするとか……そういう趣味だったんだ」ひそひそ
「うぇーい……! あれだよな、ロリコンってやつだよな。ヘンタイってやつだよな。やっべー」ひそひそ
「……あのー、使い魔ご契約の申し出は誠にありがたいのですがー、
あなたが使い魔になってしまいますと俺の世間体というか性癖についての誤解というかがあれでしてー、
チェンジですチェンジ!」
幸多は込めていた魔力を止めた。
「?」
祥呼は消えることなく幸多の前に立ち続けている。
「魔力、全★開!
ふんぬ!」
幸多は掌を大きく広げ祥呼に向ける。手から魔力を放出しているイメージだ。
「でっかい手じゃ。男の手って感じじゃの。
むかしはこーんなに小っちゃかったのにのう」
にぎにぎ。祥呼は幸多の手の指の間に指を絡ませて握っている。
「チェンジ、したいんだけど。
使い魔チェンジ」
「チェンジは駄目じゃ。
余が幸多の使い魔じゃ」
「いやいや、まだ血を付けてないしさ。君と使い魔の契約してないでしょ」
「血ィ? よくわからんが、契約の細々した手続き関係は余の方で片付けておくから。気に掛けずともよいぞ」
「そんな勝手に進められてもなぁ」
「――――――――ッ!!」
突如文字に起こせないほどの雄叫び。
叫んだのはローガンの使い魔。ギュウキと表示されていた牛の悪魔だ。
ギュウキは祥呼を睨め付けている。
ギュウキが祥呼に敵意を向けていたのは、彼女が教室に入ってきた時点だ。
教室中の生徒たちがあっけにとられて部外者の闖入を眺めている中で、怒りに肉体を震わせていた。
「――――――――!」
ギュウキは尚も祥呼に向かって叫ぶ。
「僕の牛の悪魔……どうしてしまったんだ?」
使い魔の暴走に困惑するローガン。
「む、なんじゃ。うるさいのう」
「――――――――――!」
「なぜ余に怒りを向けておる? ちと耳障りじゃ。せっかく幸多の顔を見れて気分が良いというのに」
「――――――――ッ!!」
ギュウキが祥呼目がけて突進した!
「ほう、向かってくるか。身の程を弁えぬザコにはヤキを入れねばのう」
祥呼の背後に九つの燐火が現れる。
ギュウキの巨体が祥呼を轢き潰さんとするまさにその時!
「とりゃー!」
祥呼とギュウキの狭間に、間抜けな掛け声とともにローガンが飛び出した。
で、弾き飛ばされる。
「うう、使い魔の粗相は……契約主の監督不行き届き……」
ローガンが意識を失う。
それとともに、ギュウキが淡い光を放って消滅した。
ここぞばかりに説明する女教師。
「契約した使い魔ですが、契約主が気絶したりすると使い魔は場から消失します。
もちろん、契約主が回復すれば、使い魔も再び使役可能になりますが……
そ、それよりも! 保健室! 保健室!」
女教師と数人の生徒がローガンを保健室に運んで行く。
教室は一連の騒動についての話で騒然としている。
「ねえねえ、佐武君の使い魔の女の子ってすごく強いんじゃない?」
「ね、後ろに青い炎がぼぼぼって変な魔法使うし」
「ローガン君の使い魔も強そうだったのに全く動じてなかったもんね」
「……ショーコだっけ。お前ってもしかしてめちゃすごい奴だったりする?」
幸多が祥子に聞く。
「余はめちゃめちゃめちゃすごいぞ。まあ見ておれ」
証拠が召喚台の前に立つ。モニタに魔力レベルが表示される。
[ショウコ Lv.00]
「おいクソ雑魚じゃねーか」
「この表示形式がダメなんじゃ。手抜きすぎじゃ。2桁までしか数がわからん。
余の魔力レベルはLv100じゃ」
「うーん。嘘ついてるところも減点対象だなぁ。やっぱりチェンジで」
幸多が再度、召喚台の魔方陣に魔力を込めたり止めたりする。
しかし、祥呼は消えず、他の悪魔が現れることもない。
「改めてよろしくな、幸多」
以上が祥呼が幸多の使い魔ということになった。経緯だ。
幸多は以降の学生生活で、魔法等の祓魔分野で壊滅的な成績を収める。しかし、使い魔使役の分野においてのみ抜群の成績を収め落第を免れる。
ひとえに自称Lv.100の使い魔の卓越した能力が故にだ。
使い魔Lv.100 @gagi
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