異世界ブックカフェをはじめました
うめもも さくら
コーヒーでも飲んで一息つきませんか?
ここは都心から少し離れた場所で細々と続いてきた小さな本屋。
私の名前は
この度、店主だったおばあちゃんが引退して私が引き継ぐことになりました。
おばあちゃんには私の父も含めてたくさんの跡継ぎ候補はいたのですが、おばあちゃんが直接、私を指名したそうです。
父や叔父さん、叔母さんたちは私の好きにしていいと言うので
おばあちゃんとはもちろん
突然、本屋の店主になるなんて思ってもみませんでしたから。
本にものすごく詳しいというわけではありません。
当然、経営学にあかるいわけでもない。
ただごく一般の人間です。
けれど、やるからには頑張りたいと思います。
たとえ、最近では電子書籍がありふれていて、本屋にとって打撃を受ける状況でも。
たとえ、店主なんて言われても全くの初心者で右も左も分からなかったとしても。
たとえ、きちんと引き継ぎしてくれる前にクーポンが切れるとかアホな理由だけ残しておばあちゃんが海外旅行に旅立ってしまっていたとしても。
たとえ、この店のことを知る唯一の従業員くんが冷たい目で見てきたとしても。
くそぅ、負けるもんですか。
「掃除、終わりました」
私より少し年下の名前すらまともに教えてくれない従業員くんに、あまり感情の読み取れない声音で声をかけられて私は振り返る。
「あ、ありがとうございます!」
努めて明るい声でお礼を言った私を、彼は美しい目を軽く細めてじっと睨む。
私はいま、何か気に
いや、絶対してないと思います。
お礼を言っただけですもん。
むしろ礼儀正しかったはずですもん。
ただ彼は
なんか、気まずいですね。
なにか話題をふってこの空気を変えましょう。
「そういえば、私まだ来たばかりで全然何もわからないんですが……おばあちゃんって普段どんな事してましたか?」
「……
彼の言葉の続きを待っていると、彼はそのまま
え、終わりですか?会話終了?
おばあちゃんは喋ってただけですか?
何を?
誰と?
どういう状況でですか!?
知るために聞いたことで更に頭が悩まされる。
言いたいことはたくさんあったのだが私はただ彼の去って行った方を
おばあちゃん、なぜ私を指名してくれたのかはわからないけれど現在この本屋の状況は
そして、何を誰と喋っていたかはわからない、仕事の
けど今だけ言わせてください。
喋ってんな!本を売れ!まじめに仕事をしろ!!
仕事の一環だったのなら、いらんクーポンのこととかどうでもいいから引き継ぎ用のメモでもなんでも残して行ってくれ!
私はただ頭を抱えた。
少しの間、ガランとした店内を睨みつける。
まだ初めたばかり、初心者なんだから仕方ないと自分に言い聞かせてもどうにも腹の虫が治まらない。
レジが乗ったカウンターを指先でトントンと叩いている自分に気づく。
これはダメですね。
少し落ち着かなければ。
いい案も浮かぶものも浮かばないでしょう。
休憩時間にします。
自分ご
無表情の従業員くんに休憩する
リラックスタイムに思いを馳せ鼻歌交じりでキッチンのある奥の部屋に向かった。
「なんだかイライラする、落ち着かない。こういう時は……うん、この子にしましょう!」
私はお湯を沸かしながら自分の秘蔵の箱から一つの薄く平たい小袋を取り出す。
「これならいい香りですし、匂いでも味でも楽しめます。落ち着きたい時はうってつけですね!」
コップを用意しようと食器棚を開く。
この家にあるものは何でも使っていいと言われているけれど少し高級そうなものもざっくばらんに積まれているので壊しはしないかと少し緊張する。
その時、目に止まったのは見覚えのある一つのマグカップだった。
懐かしい……昔からおばあちゃんの家に来た時はいつも使ってましたね。
いつもこれにお手製の麦茶やおばあちゃんが自分でコーヒー豆引いて作ってくれたミルクたっぷりのカフェオレを入れてもらってました。
懐かしさのままマグカップを手に取る。
そしてくるくると手を動かしてカップを確認する。
だいぶ年季が入った物ですけど割れても欠けてもいないし十分使えそうですね。
使い慣れたマグカップに用意していた小袋を開けて中身を取り出す。
準備を終えたところでケトルが音を響かせる。
良いタイミングでお湯が沸けましたね。
私はそんな小さなことに嬉しさを感じながら鼻歌交じりにマグカップにお湯を注いでいく。
私は息を少し大きく吸ってその匂いに癒やされていた。
キッチンのそばにあるテーブルにマグカップを置いて、砂糖とミルクとスプーンを用意してから椅子に腰を掛ける。
両手でマグカップを持てばその温かさと立ち上る香りに強く張っていた心の糸がほぐれていく。
口を軽くつければ、湯気まで熱いけれどまろやかな酸味がとても美味しい。
さぁ、そろそろ冷めないうちに味変しましょう。
少しの間、その香りと味を楽しんでから用意していた砂糖とミルクに手を伸ばす。
マグカップの中にさらさらと入れていく。
口に含めば心地よい甘さに心まで溶かされる。
私が一人なのをいいことに締まりのない顔をしていたところ
「コーヒーですか?」
従業員くんに声をかけられた。
完全な不意打ちに思わず口に含んでいたものを思いきり飲み込んでしまい咳き込む。
「……大丈夫ですか?」
大丈夫です……となんとか答えて咳が落ち着いてから従業員くんに向かって声をかける。
「すみません、もうだいぶ時間経ってましたか?店番代わりますね」
「いえ。実はまだ時間はあまり経ってないんですけど、コーヒーの良い香りがしたのでつられてきちゃいました。でも大丈夫ですよ。基本、お客さん来ないので」
それ全然大丈夫ではないやつです!
そうは思ったけれどここに店主として来てから初めてくらいのちゃんとした従業員くんとの会話だ。
私は嬉しくなり、従業員くんに声をかける。
「コーヒー好きなんですか?」
「いや、苦手です。けど……匂いが好きで」
従業員くんは軽く首を横に振ってから照れたようにそう答えた。
「なるほど。私もコーヒーの香りが好きですよ。なんだか落ち着くんですよね」
従業員くんも同じ考えのようで何度も強く頷いてくれた。
「匂いは好きだし、きちんと飲んでみたいとも思うんですけど。……でも苦味が、好きになれないんです」
ぽつりぽつりとこぼす彼の言葉を私は急かすことなく聞いていく。
そして聞き終えたところで、私は頭を巡らせる。
コーヒーの匂いが好きだけど苦味がダメ。
酸味も少ないほうがいいでしょうか。
何も最初ですし、コーヒーのままじゃなくてもいいならカフェオレ、もしくはウインナーコーヒーとかもいいかもしれません。
「ちょっと時間をください!!」
「え?」
「私におまかせをっ!!」
「……なにを?」
彼の時間差のつぶやきなどその時の私は聞くことなく足早にそこを立ち去る。
階段を上がり、店ではなく昔からおばあちゃんが暮らしていた生活スペースへ向かった。
私がおばあちゃんの家と呼んでいた場所。
見慣れた押し入れから見覚えのある箱を取り出す。
少し大きめの箱の中身を見れば私の記憶のままのものが入っていた。
ガタガタと音を鳴らしながら階段を降りていると何事かと従業員くんが駆け寄ってくる。
「重いんですか?危ないし、持ちます」
私はお礼を言って箱を渡す。
そして先ほどキッチンまで運んでもらうと中身を出す。
「何ですか、これ?」
「ん?見たことないですか?コーヒー飲まないとそうかもしれませんね」
従業員くんは
私は慣れた手付きでそれを設置していく。
「これはドリッパーです。コーヒーの粉をドリップ、飲めるように
「はぁ……」
よくわかないまま返事をする従業員くんにニコリと微笑んでから私の秘蔵の箱を再び取り出す。
中に入っていたコーヒー粉の袋を手に取って先ほどドリッパーに設置したフィルターの中に丁寧に入れていく。
「普段は時間も手間もかかるのでインスタント頼りなんですけどね。コーヒーを苦手な方に美味しいコーヒーを飲んでもらうためなら手間も時間も
ドリップポットでコーヒー粉にお湯を注いでいくと香り高い香りがあたりに広がる。
ふと見ると従業員くんも口元をほころばせていた。
やはりこの香りは落ち着く。
たまにはドリップコーヒーも悪くはないですね。
ただ、時間がかかるんですよね。
まぁ、私なんかはインスタントで美味しく飲めますけど従業員くんには専用のものが必要なようですし、たまにはね。
ささっと準備を終え、従業員くんに声をかける。
「それでは抽出まで少し待っていてくださいね」
2分くらいですかね。
私は従業員くんのために戸棚を開き新品のマグカップを探す。
確か貰い物のマグカップが入ってたはず。
すぐにきれいな箱をみつけて手に取ってみると思った通りマグカップが入っていた。
従業員くん用のマグカップも用意できたところでちょうど2分がたった。
今日はタイミングがいい日ですね。
「最初ですし、ミルクやホイップクリームとか足して甘くしてもいいのですが、少し飲んでみてもらってもいいですか?」
湯気が立つマグカップを差し出すと恐る恐るといった様子で従業員くんが口に運ぶ。
「熱いから気をつけてくださいね」
従業員くんは小さく頷いてからコクリと一口だけコーヒーを飲み込んだ
そして一瞬の間の後、もう一口、もう一口と飲みこんでいく。
キラキラとした瞳をしながら。
その姿を見て私も嬉しくなる。
「美味しいです……すごく美味しい」
「よかったです。苦いのが苦手なら浅煎りのモカかなって、抽出時間も早めにしてみました」
嬉しくなって思わず言葉がつらつらと口からとびだしてくる。
「そういうものなんですね、コーヒー初めてちゃんと飲めました」
「ふふ、でもカフェインは取りなれてないと眠れなくなりますし、少しだけにしましょう。よかったらホイップクリームもありますからウインナーコーヒーにしても美味しいですよ」
朝食に甘いパンケーキを食べたときにあまったホイップクリームを冷蔵庫から取り出す。
「ウインナーコーヒー……」
「ソーセージを入れるわけじゃありませんよ?」
「っ!わ、わかってます……」
「飲んでみますか?」
コクリと頷く従業員くんのカップにホイップクリームを入れる。
冷たい目をしているちょっとわからない子だと思っていたけれど、ちょっと印象は変わった。
口元にクリームを付けながら嬉しそうにしている彼を見れば考えを改めざるえない。
「美味しいです、ありがとう!」
彼の破顔させた笑みに胸がきゅっとなる。
なんと美しく愛らしいのでしょう!
私の胸の高鳴りが押さえきれないままだというのに彼は更に笑みを深くして私にとろけるような声で言う。
「こんなに幸せなのは初めてだよ、これからもよろしくね、結!!」
え?今、私の名前呼びました?
初めて名前を呼ばれました!?まぁ、呼び捨てなのが気にかかりますけど、いいです!嬉しいです!
「僕はイヅナ。糸さんに紹介されて今日まで君を見定めてたんだ。君は優しいし、やる気もあるし、行動力もある。特に誰かの為ならっていったところかな。こんなに美味しい飲み物を僕に作ってくれるし、これなら君に任せられるよ」
糸さんっておばあちゃんの名前です。
それより、なんでしょう。
急に変わった彼の雰囲気に気圧されながらも言葉を返す。
「え?えっと、任せる?お店のことでしょうか」
彼は私にニコリと微笑み強く頷くと、手を伸ばし指先を店に向けた。
「ほら、お客様が来るよ?」
彼が指を指した方向を見て私は目を瞠った。
並べられた本の一冊が光り輝いている。
その光は強く当たりまで白く染める。
「どういうことですか……」
すぐには動けなかった私は、イヅナくんに促されておずおずと近寄っていく。
すると光は徐々に落ち着いていき、いつもの店内に戻っていく。
そして、私がたどり着いた頃には光は完全に消えていて、光っていた本がバサリと落ちた。
見覚えのない美しい女性と男性の上に。
着物姿の二人は一瞬あたりを見回したが、すぐに口論を始める。
「えぇぇ……」
現実的にありえない状況に、私たちのことなど目にも入ってない様子で口論をする見知らぬ人々。
声を漏らすことしかできない自分。
私の頭は完全にキャパオーバーしてしまい、ただ呆然とその様子を眺めていた。
「ほら、結。あの二人はご夫婦なんだ。二人の喧嘩を止めて仲直りさせてから本の中に戻さないと」
イヅナくんがただ立ち尽くす私に声をかける。
「えぇぇ……」
夫婦喧嘩は犬も食わないって言われてるのに?
見ず知らずの私が仲直りなんてまず無理じゃないですか?
「永遠に本に戻らないでこの本が売り物にならなくなっちゃうよ」
今すぐに仲直りしてもらいましょう!
ただでさえ赤字覚悟のこの状態で商品までダメにされたらかないません!!
私は彼女たちに声をかけることにした。
「あのぉ、お二人ともなにが」
「可哀想なんて言って女のところに行くなんて、いい加減にしてくださいませ!!それで馬鹿みたいに恋に落ちただ、自分の物にするだ、これ以上は我慢なりませんわ!!」
「こちらだって譲歩している!!鬼のような君と一緒にいるじゃないか!!だと言うのに君はわがままばかり!!」
全然話聞いてくれない。
その後もギャンギャンと終わりの見えない言い合いをする二人。
そろそろ頭にくるものがあります。
「お二方!!結の話を聞いて!!」
イヅナくんが大きい声で叫ぶと驚いた二人は少し冷静さを取り戻したのか目を見合わせてから頷いた。
私はほっと胸をなでおろしてイヅナくんにお礼をしようと近づく。
「結が怒ったら怖そうだから」
ため息混じりのつぶやきを聞こえてきた。
そんなことない、普通だと思うですけどね。
とりあえず、私は話を聞くことにした。
話を聞くと、男性側が未亡人に優しくしすぎてうっかり恋にまで落ちて自分の妻にしたことを、奥様である女性が怒っている。
………夫婦喧嘩っていうか、男性側がクズなだけじゃないですか?
なんでこうも堂々としてられるのか。
でも奥さん側も怒ってるけど、このクズのこと、まだ好きっぽいですし。
そもそも別れられたりしたら仲直りじゃないから商品ダメにされて
「ねぇ、結?結のコーヒー飲ませてみたら?」
私のコーヒーは万能薬やチートアイテムじゃないんですよ、イヅナくん。
キラキラさせているイヅナくんの期待の眼差しに負けて先程と同様にドリップコーヒーを手渡す。
とりあえず、落ち着いてもらうためにも糖分は取っていただきましょう。
香り高いコーヒーに砂糖とミルクを加えて二人に差し出した。
二人は最初は泥水なんて飲めない、何だこの匂いはとなんやかんやと言っていた。
けれど幸せそうにイヅナくんが飲むものだから興味と好奇心が勝ったのだろう。
二人は恐る恐るカップに口をつけた。
男性の方はコーヒーの熱さと慣れない味に吹き出しそうになっていたが、女性は興味深そうに二度三度口に運んでいく。
「
「えぇ。面妖ですけれどなんとも奥深い味です」
そう感想を言い合っていた二人はいつの間にか二人で楽しそうに話し始めた。
「やっぱり結のコーヒーはすごいね」
笑い合う二人を見ながらイヅナくんが私に言った。
「いえ、コーヒーはきっかけでしょう。……私はまだ独身ですから夫婦のことはまだわかりません。けれどきっとあのご夫婦にはあのご夫婦にしかわからないことがあるんでしょうね」
二人はひとしきり話し終えると私にカップを返し、頭を下げる。
「恥ずかしいところを見せて申し訳ない」
「美味しいお茶をありがとう」
お茶ではないと伝えようとしたところで本がまた光りだす。
「二人はもう帰る時間だね。二人にとってはここでのことは夢になってしまう。けれどきっと物語は変わることなくちゃんとした物語に戻るよ」
二人の姿はまるで光に呑み込まれるように薄れていく。
「あんまり好き勝手やってるといつかバチが当たりますよ?
男性の困ったような苦笑いを最後に二人の姿は光とともに完全に消え、見慣れた店内が広がるばかりだった。
「ふふ、結も意外と言うねぇ。糸さんみたいだ」
そう言われてみると私はおばあちゃんと似てるのかもしれない。
「糸さんは説得をよくしていたけれど、
「……私、実はコーヒーに携わる仕事がしたかったんです。バリスタ、でもいいし小さくてもいいから喫茶店で勤めるとか」
「なんで辞めちゃったの?糸さんがここを押しつけたから?」
不安そうな顔でたずねてくるイヅナさんに首を横に振ってため息混じりに答える。
「ちょっと
「……そっか」
「はい。でも挫折しちゃってこの先どうしようかとすごく悩んで大変なときに、おばあちゃんからここの店主やってほしいって連絡が来て。……私、すごく驚いたけど、コーヒーとかとは全く違う仕事の方がいいかなって」
でもやっぱり私コーヒーが好きなんですね。
コーヒーを誰かのために淹れてあげることが。
そんなことを思いながら、落ちてしまっていた本を棚に戻す。
有名だけれど難しそうで読んだことのない物語の一冊。
今度、読んでみてもいいかもしれませんね。
そんなことを思いながら、イヅナさんにたずねてみる。
「また、こんな事が起きるんですか?」
「うん、お客様だからね。ほぼ毎日」
ほぼ毎日!?思ったよりも頻度が早いですね……。
というか、お客様、何も支払ってくれませんでしたけど。
お客様って呼べるんでしょうか。
うーん、と頭を悩ませてから息を吐く。
でも、これがおばあちゃんがずっとやってきたことです。
それはきっと物語の人と人をつなぐこと。
物語の中の人が一息ついて次の展開に進めるほんの少しの手助けをすることかもしれない。
そう思うとなんだかこの小さな本屋が続いている理由が少しわかった気がします。
私も頑張ってみたいと思います。
「ねぇ、糸さんは喋ってただけだったけど結はコーヒーを淹れるのが上手じゃない?喫茶店とかまではいかないかもだけど、最近流行りのブックカフェってのはどう?そしたらもしかしたら普通の人間のお客様も来るかもだし!」
私のことを気遣うようにイヅナくんがそんな提案をしてくれた。
私は困ったようにいたずらっぽく答えた。
「ありがとうございます。でもイヅナくんはコーヒー飲みたいだけじゃないですか?」
「はは、バレたか」
「ふふ、そうですね。お金にならないお客様ばかりじゃ、結果この先やっていけないかもしれません。いろいろ用意するものもありますがやってみましょうか」
おばあちゃんの大切な本屋。
店主の私がしっかりとこのお店、継いでいきます。
ここは都心から少し離れた場所で細々と続いてきた小さな本屋。
私の名前は仲野 結です。
この度、店主だったおばあちゃんが引退して私が引き継ぐことになりました。
物語の世界、たくさんの異世界で暮らす方々に喜び、安心してもらえるようなお店にします。
もちろんこの世界で生きているお客様大歓迎です。
今日から異世界ブックカフェをはじめました。
まもなく、開店です。
異世界ブックカフェをはじめました うめもも さくら @716sakura87
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