「ちょっと盗まれてくれない?」
kuro
盗賊王と吸血姫
「まあ、俺自身真っ当な生き方をしているとは思っていないけどな♪」
失敬、俺は云わば
盗賊王、なんてカッコいい
そうしている現在、俺はある城に
俺は、その城の一室に入る。その部屋の奥には巨大な
「へぇ、ずいぶんと
棺桶には、未だ綺麗な姿のお姫様が
棺桶が開くと、姫さんがゆっくりと目を開く。どうやら目を
「……えっと、此処は?貴方はどなたですか?」
「こんばんわ、姫様。俺はアスラ。
「泥棒さん?というと、此処にある宝物を盗みにきたんですか?」
小首を傾げる姫さんに、俺はにっこりと笑みを向ける。
「半分正解。俺が盗みたいお宝は君自身だよ」
「え?」
「君、ちょっと俺に
俺の言葉に、しばらく思考を
何か、わたわたと
「えっと、あのあの……それはつまり、私が
「うん、つまりそういう事だね」
「……あうぅ」
「どうかな、俺と一緒に
手を差し伸べる俺に、姫さんはこくりと頷き俺の手に……
瞬間、どかんと城全体を揺らす
「ん?」
「なっ!?」
二人して振り返る。次の瞬間、俺の肩を一発の銃弾が
そのまま俺達は複数人の覆面部隊に囲まれた。全員が銃火器で
「ずいぶんな
「お前が知る必要はない」
「まあ、予測は出来ているから言わなくても大丈夫だよ。じゃ、俺は
「なっ!?う、
覆面部隊が一斉に銃火器を撃つ瞬間、俺はリモコン式の転移装置を
「こ、此処は⁉」
「ようこそ、俺の拠点へ!俺は姫さんを
……しばらく、姫さんは少しだけ
「えっと、つまり貴方は宇宙を
「うん、そういうこと~」
「えっと、それで私を盗むというのは。つまり私を泥棒として盗んで
もしそうなら、自身の
けど、俺はそれを首を横に振って
「それは違うよ、俺は盗んだものは二つに
「っ、っ~~~~~‼」
「どうかな、俺に
俺は姫さんに手を
「は、はい…………」
俺の胸元に身体を
・・・ ・・・ ・・・
とある伯爵邸。その一室で、伯爵が
「くそっ、あの薄汚いコソ泥めが!わしが手にする
伯爵は
「は、伯爵!玄関口に
「何だと!どういう事だ!」
「伯爵が今まで行ってきた横領や
「ふ、ふざけるなああああああああああっ‼‼」
そうして、人知れず伯爵は
・・・ ・・・ ・・・
「全く、ふざけた
伯爵邸に乗り込んだ
時にアスラを追いつめ、時に共闘する彼の事を人は盗賊王のライバルなんて呼ぶ。
「次こそは、あの盗賊王を
そう言って、一人の警官は意思を
・・・ ・・・ ・・・
それから一年後、宇宙全土を
「ちょっと盗まれてくれない?」 kuro @kuro091196
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