詩小説7 Rainbow-Diary

書き留めておく 生きている記憶

この文字が綾なす僕の証拠

書き留めておく 生きている記憶

この文字しか生み出せない煌めくメモリー

何をして生きてきたのか

今の僕にはわからない

だから君の瞳に映る過去の僕が

何者かもわからないけれど

僕だって生きている

あの日生を受けた瞬間から

今しかわからない

新鮮な日々はどこかほろ苦い

ずっと続く想い出の断片すら思い出せない

今の僕はいったい誰なの?


書き留めておく 過去のできごと

そうすればきっと 忘れないでしょ?

書き留めておく 君の言う言葉

出逢っている証拠 残しておくダイアリー

僕は今ここにいるよ

それしかわからない

だから君の瞳が放つ本当の僕が

どこにいるかもわからないけれど

僕だって生きている

あの日虹が出た瞬間から

今しか見ることが出来ない

新しい日々はどこか冷たい

ずっと続く記憶の欠片は逃げていった

僕の想い出はどこにあるの?


僕が普通の人間だったらきっと

何もすることなく 想い出を共有できたのに

雨が降って土砂降りになっても

空に虹はかかる

だから記憶を失って何もかもが壊れても

心が晴れる日は来るのかな

自分が記したダイアリーを

鮮明に思い出せる日は来るのかな

その日が来ると信じていればきっと


書き留めておく 生きている記憶

あの日感じたことは 一生の宝物

書き留めておく 生きている記憶

僕が生きていたと証明するダイアリー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩小説 言の葉綾 @Kotonoha_Aya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ