詩小説6 『私』という沼にハマれ
表の私は人にいい顔してる悪い子
誰にもいいことを与えない悪魔
私がどうしたいのかどうか
そんなことわかってる、でも
行動に示せないから
私は今日も日陰で俯くのでしょう
表の私は自分にいい顔してる悪い子
自分に嘘をついている悪魔
私がどう生きたいのか
そんなことわかってる、でも
言葉に示せないから
私は今日も納得がいかないのでしょう
たったひとつの個性を
社会という沼に落としてしまっている
さあ、私が落としたはずの私は
金の私? 銀の私?
永遠に『私』という沼にハマるくらい
煌めく存在に私はなりたいんだ
裏の私は人を蔑んでいる悪い子
皆に不快感を与える悪魔
私がどう笑いたいのか
そんなことわかってる、でも
口から出るのは嫉妬ばかりだから
私は今日もぐっと飲み込むのでしょう
裏の私は自分をけなす悪い子
自分を壊してしまう悪魔
私がどう立ちたいのか
そんなことわかってる、でも
思いつく言葉は自虐ばかりだから
自分のことを蹴飛ばしたいから
自分のことが大嫌いだから
私は今日も取り繕うのでしょう
たった一度の人生を
社会という流れに落としてしまっている
さあ、私が落としたはずの私は
金の私? 銀の私?
永遠に『私』という沼にハマるくらい
煌めく存在になりたいのに
こうありたい理想の私を誇れるように
いつかはきっとなるかもしれないけれど
時の流れに任せちゃいけないよね
私の手でつかんでいくしかない
煌めく星へ
さあ、私が落としたはずの私は
金の私? 銀の私?
いや 綺羅星の如く煌めく私
永遠に『私』という沼にハマらせてあげる
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