『君の作る小籠包が毎日食べたい』とプロポーズした。

手羽先でばて

第1話 幼い頃

俺、○○は幼い頃から食べることが好きだった。

幼稚園に通っていたあの時、俺は運命的な出会いをした。

そう、小籠包に出会ったのだ!

ここで1つ、いや沢山補足を入れよう。

小籠包とは、中国や台湾などの中華圏の国々で食べられる中華料理の点心の1種である。

小籠包の『小籠』の部分は『小さな蒸し籠』という意味を持ち、『包』の部分は『包子』と呼ばれる日本で言うところの中華まんを意味する。

この2つが組み合わさることで

小・籠・包、そう小籠包が出来るのである。

少し小籠包の話に逸れてしまった。

幼稚園児のちびっ子だった俺は、

何故行ったのかは覚えていないが中華屋にて中華料理の美味さを知り、その結果食べることが好きになったのである。

無論好きな食べ物は中華と答えるが、和食の焼き魚定食だって好きだし、洋食のパスタだって好きである。美味しいもんは美味しい。

その頃からその中華屋に良く行くようになった。

店主のじいちゃんとも、その孫の女の子とも仲良くなった。

あの時の俺にいつか中華料理屋をやってみたいと幼い夢が芽生えた。

じいちゃんに料理を教えて欲しいと2桁は訪れただろうある日に言った。

「お前さんも中華料理の良さに気付いちまったのかい。こりゃあ奥が深いぞ。例えばチャーハンは味も作り方もシンプルじゃが一朝一夕じゃあ美味い味は出せん。小籠包は生地の分厚さに中の肉の種、どのくらいのサイズにするか店によって別物になる。

難しいが試しに作ってみるか?」

「うん!作ってみたい!このしょうろんぽうってやつ!」

その日初めて料理をした。

いや、あれを料理と言っていいのだろうか。

そのくらい失敗をした。

包む時に生地が上手く出来ず崩れたり、上手くいったかと思えば蒸した後に蒸籠の中が肉汁の洪水状態になったりと、それはもう悲惨だった。

けどじいちゃんは

「儂も最初の頃は何も出来なかったさ。それこそお前さんと同じように失敗失敗の毎日よ。

もし、今日の事で無理だと思っても、練習次第じゃどこまでも上手くなれる。その事を忘れるんじゃないぞ」

と優しく語り掛けてくれた。

幼かった頃の俺には、この失敗は耐え難いことで逃げ出してしまった。

だって料理が全然出来ないことを、夢は叶わないんじゃかいかという事を知ってしまったのだから。




その失敗した日の夕方のこと。

じいちゃんの孫娘である○○と話していた。

高校生になった今でも覚えている。


まだ全然途中なのでズビバゼ!m(*_ _)m

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