プチコフレ(8)
ランタンの名前はシンプルに、プチコフレ。
発表は、もうすぐ。
タンポポの花が咲き始める頃。
妖精の魔法のような輝きをまとって、
この
少しキラキラになりますように。
良い夜を過ごせますように。
そんなことを想いながら、
私は発表の日を待っている。
製作費は国から出ているし、配布はタウンホールで無料で行われるけれど、発表後はお店で配ってもいいことになっている。
私は宝物を見つけたようなケビンのキラキラの空色の瞳を思い浮かべて、笑みをこぼしてしまった。
たぶん、ケビンの家のバトラーが、そろそろフィナンシェを持ってくる頃だろう。
そろそろ店じまいの時間。
ルフレと、時間がありそうなスタッフに声をかけて、お茶を飲んで帰ろうと思う。
マダム リュミエラ・コフレタビジュー 小木原 見菊子 @ogihara-mikiko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。マダム リュミエラ・コフレタビジューの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
平瀬の作品一覧/平瀬ほづみ
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 5話
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます