2話 友達

「おはよ。さっきの自己紹介を聞いてて、友達になりたくなっちゃった!」

萌の目の前に立っているのは亜沙乃 加奈あさの かな、名前番号が1番の子だ。

萌は一瞬戸惑った。が、少し話している隙にすぐに友達になった。

「今日は一緒に帰ろう。」

門を出た後、方向が一緒らしいのでそのまま自転車を漕がずに歩いて話ていた。

「萌はどこの小学校から来たの?」

と加奈が聞く。

「私は東西小学校だったよ。毎年散々な一年生しか入学してこなくて、とても大変だった。」

萌は微笑みながら自分の小学校のことを話す。

「そうなんだ、大変だね。最近の子はそういう子が多いよね。」

2人は笑いながらなめらかな道路を歩いていく。

加奈と話している時間はとても楽しく面白い。

友達ができて本当によかったと思っている。

そう思いながら萌は加奈に家の場所を聞く。

「加奈、家どこ?」

「私の家は、信号を渡らないで左に行ってそのまままっすぐ行ったら一軒家が見えるの。そこに住んでるよ。」

と加奈の発言の後に萌が言う。

「そうなんだ。案外近いかも。」

運命の巡り合わせか、家が近いらしく信号を挟んでいただけで小学校が違ったらしい。

信号前で2人が立ち止まり加奈が先に萌へ言う。

「それじゃあまた明日。」

加奈の発言の後に萌がそっと頷く。

このような時間がいつまでも続くと思っていた____________

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異空間架空の生活 ゆり @yueha

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