お宝を求めて危険地帯へと足を踏み入れ、前衛・後衛などと分かれてバトルしながら進んでいく……というと、ダンジョン攻略ものの基本的な骨子であり、そこに現代日本に近い風俗があれば、現代ダンジョンものと呼んでも相違ないと思われます。
しかし、そこで終わらないのが本作の魅力です。
現代日本がベースとなっているものの、世界観はポストアポカリプス。本来文化が築かれていた場所へと挑んでいくことで、個性的な切り口に仕上がっています。いわば盗掘(作中の呼び方で言えば「盗墓」)、あるいは遺跡発掘に近いロマンを感じました。
物語はまだ始まったばかりですが、ポストアポカリプスという土壌に構えることでダンジョンの存在やお宝の存在を溶け込ませている手腕から、今後の展開が楽しみです。