おまけ(プロット集)
①プロット制作者:ねこねる
▼設定▼
★キャラクター
・魔力がほぼない魔法薬学だけが得意の男が主人公(主人公は魔法薬学だけ学年1位)
・魔法の才能抜群の美少女ヒロイン(美少女は魔法薬学以外の科目が学年1位)
★テーマ
・根暗男子×パーフェクト女子の恋愛
★世界観
・ファンタジー世界です
▼話のスジ▼
【起】
じめっとした地下にある暗い研究室で、主人公がブツブツと呟きながら大鍋をかき混ぜる。そこにひょっこり現れる美少女。また君か、とため息をつきながらも拒絶はしない主人公。
他愛のない会話をするふたり。ほとんど美少女が喋り、主人公は薬品を作りながら時々相槌を打つ程度で聞いてるだけだった(いつもの日常)。
美少女にはこんな暗い研究室は似合わないし、ましてや自分と釣り合うはずもない。そう思いながらも、毎日のように会いにきてくれることへの嬉しい気持ちに嘘はつけなかった。美少女への妬みもあるが、主人公はこの時間が好きだった。
しかしふたりの関係は長くは続かない。
【承前半】
卒業試験を控えたある日。
いつものように研究室で美少女と一緒に話しているが、だんだん元気がなくなる主人公。
主人公は魔力がほぼないことに悩んでいた。魔法薬学だけはかなりの才能があり(薬学は調合が主なので魔法をほとんど使わない)、学年1位の成績をとっていたので留年を免れていたが、逆に言えばそれしか才能のない自分を嫌っていた。
得意科目が1つしかない状態で全科目受けないといけない卒業試験を不安に思っている。主人公は人前で初めて弱音を吐く。
美少女はそんな主人公の話も優しく受け止めた。「わかるよ」と微笑む。
【承後半】
しかし美少女のそのおおらかな態度に逆に惨めな気持ちになる主人公。「わかるはずない」とつい声を荒げてしまう。美少女は魔法薬学は2位だが、他の科目は全て1位だった。自分とは違う世界の人間なのは明確なのに、適当に流されているような気持ちになってしまった。
思ってもいないのに主人公は「ずっと憎かった。迷惑だった」と言ってしまう。美少女は悲しげに目を伏せたあと、静かに微笑んで、無言で研究室を後にした。それからふたりは顔を合わせても目を逸らし、話すことはなかった。
【転】
卒業試験の朝。主人公の家に美少女からのフクロウ便が届いた。中身は1通の手紙。内容は「試験の前に謝りたいのでおばけユダの木の下で会いたい」というものだった(おばけユダの木は通学路の途中にある。年中花が咲くばかでかいユダの木)。ずっと後悔していた主人公は、美少女は一切悪くないのに向こうから申し出てくれたことにちょっと泣いた。そしておばけユダの木の下で美少女を待った。最後のチャンスだと思った。
しかしいくら待っても美少女はこない。連絡手段もないし(フクロウ便しか手段がない世界観で、近くにフクロウがいなければ連絡できない)、家も知らない。途方に暮れながら主人公は待った。
試験の時間が近づいて、このまま待つか、学校に向かうか悩む主人公。美少女との関係と自分の人生を天秤にかけて葛藤した結果、美少女をとることにした。
走ればまだギリギリ試験に間に合う時間。事件や事故に巻き込まれてるなら一刻も早く先生に伝えなければと駆け出す主人公。しかし見えない壁にぶつかってしまう。ユダの木の周りに魔法結界が張られていた。魔力が乏しい主人公には結界を破ることができず途方に暮れてしまう。試験は遅刻で受けられず主人公は留年が確定した。
【結】
全ての科目の試験が終わり、ユダの木の下でぼんやりする主人公。そこに美少女がいつもの笑顔で現れた。
「やっと全科目1位になれた」
美少女の顔がニヤリと歪んだ。
▼重要項目▼
オモテのストーリー
根暗男子×高嶺の花系女子の恋愛
裏ストーリー
美少女の裏切り
秘めたる想い
何ものねだりの憎しみ
美少女は魔法薬学だけずっと1位が取れなくて、主人公のことが大嫌いだった
②プロット制作者:菅部享天楽
◯テーマ
・毎日ご飯があることは普通ではない。
・冷凍食品や料理の素を使うのは手抜きではない。
◯設定
・舞台は現代日本。
・主人公はプライドが高い性格。性別は決めてないです。
・主人公の母親は料理の専門学校卒。
◯プロット
[起]
高校の昼休み。主人公は友人達と食事を取る。
他愛もない会話や先生の話で盛り上がる中、主人公は友人の弁当に目をやる。友人の弁当は手作りなのに、主人公の弁当のおかずはすべて冷凍食品であった。
主人公の両親は共働きのため冷凍食品ばかりの弁当になるのは理解しているが、何となく自分の事が蔑ろにされている気がして憂鬱になる。
友人に元気がないと言われる主人公。嫉妬していると思われるのが嫌だと思いつつも、心情を打ち明ける。
友人は「そんなこと気にするようなものじゃない」と笑い飛ばすが、主人公は納得がいかなかった。
[承]
帰宅後、流し台で洗い物をしている母に弁当箱を渡す主人公。
「おいしかった?」と母は声をかける。それに対して主人公は「自分で作ったわけじゃないのに何で聞くの?」と心のないことを言ってしまう。
悲しそうな表情を浮かべる母。
主人公はそれに気づかずに食卓へ向かう。
食卓には冷凍食品に加え、即席の味噌汁に料理の素で作った麻婆豆腐、お惣菜の揚げ物。
食べなくても味が分かるラインナップにうんざりする主人公。
将来子どもができたら、こんな思いをさせたくないと思った主人公は社会に出て一人暮らしを始めたら全部自炊すると心に誓う。
[転]
大学を卒業し社会人となった主人公は新生活に向けて母と共に買い物へ向かう。
家電や消耗品など必要なものを買い、キッチン用品売り場へ足を運ぶ。調理道具を一式買おうとする主人公に「ちゃんと使うの?」と怪訝な顔をして母は言ったが「私はお母さんと違って毎日自炊するから」と主人公は答えた。
一人暮らし初日。朝早く起きて料理に取りかかる主人公。
料理本を見ながら朝ごはんと弁当の具も作っていく。何とかできあがったものの流し台に溜まった調理器具を見て憂鬱になる。
それ以降も自炊を続けるが、仕事で疲れた後の料理はとてつもなくしんどく、弁当を作るために早く起きるせいで睡眠時間も中々確保できない。
ついに買わないと決めていた冷凍食品や料理の素を買い始める主人公。
母がどれだけ大変だったか痛感した。母に心のないことを言った件について謝りたいと思い、週末に会うことにした。
[結]
週末に帰省した主人公であったが、中々母に謝罪できずに時間だけが過ぎていた。
「ご飯食べて帰る?」と聞く母に主人公は頷く。母は台所に向かった。家に嗅いだことのない匂いが漂ってきた。
母が食卓へ運んできたのは美味しい手料理だった。母が言うには前日から作っていたとのこと。
「忙しくて中々美味しいもの食べさせられなくてごめんね」
そう言う母に主人公は泣きながら謝った。
食事を終えた主人公は自宅に帰ることにした。実家を出る直前、母に「また来るよ」と言った。
③プロット制作者:上坂涼
◆テーマ
・努力したことは無駄じゃない恋愛
・表の性格と裏の性格のギャップ
◆設定
※名前は仮です。このままでも良いし、変えても良いです。
・主人公
井口真澄(いぐち ますみ) 高校2年生
とても素直で優しい。ちょっと臆病なところがある。趣味は森林浴と自然観賞。
好きな同級生の男の子が『ツンデレ』がタイプということを聞き、『ツンデレ』属性を身につけようとしている。
・主人公が恋している相手
葦名光一(あしな こういち) 高校2年生
明朗快活な少年。ムードメーカーで周りを盛り上げることが得意な気配り上手。映像知識に長けていて、様々な雑学も知っている博識くん。
趣味は映画鑑賞。
◆プロット
▷起
学校の休み時間中に、葦名とその友人たちが恋愛話をしているところを耳にしてしまう主人公。
知るのが怖くて聞くまいとする主人公だったが、どうしても気になってしまい聞く耳を立ててしまう。
「葦名はどんな子が好きなん?」という友人の問いに葦名は「ツンデレだね。ツンデレ一択」と答える。
それを聞いてしまった主人公は葦名のタイプに衝撃を受けつつも『ツンデレ属性』を身につけようと努力することを決意する。
▷承
学校でツンツンした態度を貫く主人公。
例えば、せかせか歩いたり、わざと力強く教室の扉を開けたり、ちょっとしたことで「なによもう!」とキレたりする。
さらに誰にでもツンツンしているせいで、一部の教師に目を付けられて反省文を書かされる一幕も。
不審に思った主人公の友人たちに問い詰められ、白状する主人公。
訳を聞いた友人たちは大きく盛り上がり、主人公に協力することに。
学校生活の中でツンデレキャラを実施していくが、一向にツンデレキャラを掴めず、デレが上手に表現出来ない主人公。
それでもめげずにツンデレを発揮できるよう努力することを改めて決意する。
▷転
そんなある日。体育の授業を見学している主人公。
クラスメイトのキラーパスが炸裂し、体育館の端っこに座っている主人公の顔面に向かって、バスケットボールが飛んでくる。
寸前のところで、すっ飛んできた葦名がボールを弾いたことで難を逃れる主人公。
主人公、葦名の行動にキュン。
突き指したと笑いながら呻く葦名の両手を掴む主人公。とても嬉しそうにお礼を言い、突き指した箇所を心配する。
ハッとなって顔を赤くする葦名。
うっかり素直で優しいところを見せてしまい、ハッとなり顔を赤くする主人公。
体育教師、クラスメイトたちに冷やかされて顔を背ける2人。
▷結
放課後。夕方の通学路をポツポツと一人で歩く主人公。
ふと立ち止まり、俯いて小さくため息を吐く。
「ツンデレじゃないってバレちゃった」
「おーい! 井口ー!」
主人公の後方から自分の名前を呼ぶ葦名の声。
振り返ると、手を振りながらこちらへやってくる葦名。
バスケの時のことを心配する葦名を目の前にして恥ずかしくなった主人公は、完璧にツンデレな捨て台詞を吐いて、その場から走り去る。
主人公の後ろ姿を見つめながら、胸を片手で押さえる葦名。(主人公にキュンした図)
翌日。どことなく落ち着きのない主人公と葦名。たまに目が合っては逸らしたりなど、お互いがお互いを前より意識するようになった様子を描いてEND
おばけユダの木の下で(他2作) @aohane_scenario
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