サクリファイス・ラブ

にっし

第1部古の大戦

第1話 神と魔神

 ─古の大戦。それは、今と比べ、神が多く存在していた時代に起こった大規模な戦争である


 神々が数多くいるせいでいろんな思想がここ、天界で生まれ、多くは現世に出ずにその運命を終える。そんな天界では2派閥が争っていた


1つは現世へ積極的に介入しようとする【ルー・ルイア】

もう片方は現世は現世の生物に任せる【クー・ルイア】


 争っていた、と言っても最初は口論だけだったのだ。しかしいつの間にか話は双方の過激派によって曲解、歪曲、拡大解釈され、にすり替わっていった


 その結果、勃発したのが世界史上最恐の戦争と名高い古の大戦である。とはいっても現存する文献としては数が限られ、伝説なのではないか、と言われている。事実、そのような戦争をした証拠である物は一切出てきてはいない。いや、城が1つだけ残っているがその城の文献があまりにもなさ過ぎるのが問題なのだ。


 話を戻そう。古の大戦といっても戦場は天界ではなく、現世で行われていた。【クー・ルイア】側の神々は【ルー・ルイア】側の神々を新たに作った魔界に追いやった。【ルー・ルイア】は覇権獲得のため、まずは魔族を生み出した。そして現世に魔族を送り込み、人間を排除し始めたのだった


 もとより現世は人間のために、ひいては人間の信仰を糧に存在する天界のために作ったのであるから、魔族というよくわからない生物によって侵されるのは、天界の危機だと、これを知った【クー・ルイア】側は大慌てで人類を支援し始めた。




こうして古の大戦は始まったのだった。

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