大学生が高校生の頃にタイムスリップしたが、不登校になります。

狼男

第1話 学校行かない

 もう大学に行きたくない。不登校になるのもありだ。

 ある朝、目覚めると僕は違和感があった。なんと体が軽くなった気がするのだ。

 親が朝ごはんを準備している。それを見かけると声をかける。

「今日何年の何日?」

 「寝ぼけてるの?2017年の6月17日よ。」

はっと気づいた。今は2023年じゃない。昔にタイムスリップしてしまった。しかし、このことを知っても親は理解してくれると思わない。

 高校一年生のころに戻った。そういや、このときは新型コロナウイルスがはやっていない。ということは、マスクをしなくてもいい。

 でも、僕は知っている。高校時代の思い出が皆無だったことを。クラスメイトに嫌がらせを受けていたのを。担任と相性が悪かったことも。卓球部を途中でやめることも。

 「お母さん。俺、高校行かない。」

 「は、何言っているの?どうして。」

「学校生活楽しくないし。友達いないし。」

「保健室登校でもだめなの?」

「うん。」

「わかった。でもかわりの時間は何するの?」

「ユウチュウブやブログをやって稼ぐ。」

「中卒になるのよ。」

「それは高卒認定試験を受けるから。勉強は自習するから。どうしても学校に馴染めないんだ。」

こうして、タイムスリップした僕は学校ボイコットを決め込んだ。



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大学生が高校生の頃にタイムスリップしたが、不登校になります。 狼男 @shinshin4445

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