おまけ 私共
ある日の事です。私共の前に突然ミナコロが現れ、こう言いました。
『森の木々に潜む精霊よ。今日はお前達に話がある』
……おや?やはりこれは私共に向けたものであるようです。
これはまた珍しい。一体どんな話を聞かせてくれるのでしょう?
いつか見た凄惨かつ素晴らしい、食事の話などであれば非常に嬉しいのですが。
『それだ。話とはその事だ。お前達、いい加減その下品な妄想はやめろ。私がそんな事をしないのは、お前達が最もよく理解しているはずだろう?』
……ええ、勿論です。
しかしながら、貴方の動向を観察するのはこの森で唯一の娯楽のようなものでして……それがその……失礼ながら少々刺激が弱いと感じられてしまい、ならばと私共はいささかの加筆を行なっているだけで……
『私の生活を覗き見るのは一向に構わない。だがそれはやめろ、不愉快だ。そもそも、そんな事はいちいち口に出さず自らの頭だけに留め、そこで楽しむでもしておけば良いだろう?違うか?』
……いいえ、全くもってその通りです。
大変反省しております。もう二度とやりません。
人喰いの怪物(?)ミナコロの日常 おーるぼん @orbonbon
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