第1話 私の日常

 「ふわぁー!」私は大きく背伸びをして、カーテンを開けた。それと同時に眩しい太陽の光が部屋を一気に明るく照らした。

「今日もいい1日になりそうだな」

私はそんなことを思いながら階下にあるキッチンへと向かった。

 キッチンに着くと私は手慣れた手つきで作業していく。パンにバターとマヨネーズを塗り、その上に溶かしたバターに浸しておいたハムを乗せてトースターに入れる。焼いてる間にコーヒーを準備して、私の朝ご飯は完成した。私の朝はハムサンドとコーヒーなしでは始まらない。

「いただきまーす!」

こんがり、サクッと仕上がったハムサンドを食べていると誰かに話しかけられた。

「あら、そらちゃん!おはよう。今日も早いのね。」

声の主は、このシェアハウス・Mixed Livingsの大家、土木つち《どもくつち》だった。

「つちさん、おはようございます。起こしちゃいましたか?」

「全然!もう結構前に起きてたから心配しなくて大丈夫よ。」

つちさんは優しく私に言った。彼女はとても優しく明るい人で大尊敬している。

「そういえば、今週の読み聞かせって終わっちゃったかしら?」

「まだ終わってませんよ。予定が確定したらご連絡させていただきますね。」

「とっても助かるわ、ありがとう。」

彼女はそう言うと、自室に戻ってしまった。

 彼女はいつも私が司書として働いている「光明本の森図書館」で週に一度開かれている読み聞かせ会に近所の子供達などを連れて足を運んでくれる、いわゆる常連さんだ。なので、必ず予定が決まると私の方から連絡をするのだ。今週に限っては他のイベントの準備などに追われてまだ開催日を決められていなかった。

 そんなことを考えているともうすでに出発10分前を過ぎていることに気づいた。今日はイベントの大事な打ち合わせなので遅刻するわけにはいかない。私は急いで片付けてコートを羽織り、バッグを持って出発した。

 外の空は快晴でとっても綺麗な空色をしていた。今日も私は明るい気持ちで出発した。

                 

                 つづく

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プロジェクト・スカイ! 鈴木茉由 @harye_12222

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