詩 すごく飛ぶ鳥と不思議がる鳥

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 その鳥はなぜかすごく飛ぶ


 とにかくあちこちに飛ぶ


 四六時中飛んでいる


 年中無休飛んでいる


 いつでも飛んでいるし


 どこでも飛んでいる


 もはや飛ぶこと=その鳥だった


 しかし周りの鳥たちは首を傾げて不思議がる


 どうしてあの鳥は飛んでいるのだろう


 鳥は飛ぶものなんかじゃないというのに


 皆 首を傾げて不思議がる


 鳥かごの中から


 飛んでる鳥を不思議がる


「ねえ、あの鳥変わっているわ」


「本当、何で飛んでいるのかしら」


「鳥籠に入れば、飛ばなくたって生きていけるのに」


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詩 すごく飛ぶ鳥と不思議がる鳥 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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