第2話 始まり

リビングに向かい、配膳などの手伝いをこなし、椅子に座る。

今日の夕飯は白米と牛肉のハンバーグだった。

やはりこれが一番シンプルで美味しい。

程よい硬さの白米と噛めば脂が溢れ出すハンバーグ。幸せだ。こんな日々がずっと続くと考えると、この国は最高だ。

そして、家族と他愛もない話をしていた時のことだった。突如大きな音が聞こえた。それとほぼ同時に巨大な揺れも。

蛍光灯は揺れ、食器も何枚か落ちてしまった。

何事かと外に出て確認すると、メシアの防護壁が破壊されていた。物理的なものではなく、高電圧レーザーで貫いたように見える。

誰が?一体なんのために?そんなことを考えていると、武装した男4人と恰幅のいい男1人が入ってきた。そして、なにか指示をしたかと思った瞬間、周囲にレーザーを放ち始めた。

何者かによる襲撃だ。俺は自警団に連絡しようと電話を探していた時のことだった。

奴らの攻撃が電波塔に直撃し、連絡がつかなくなってしまった。俺はパニックになってしまい、家を出て、メシア本部に走り出した。

そこには既に情報を聞きつけた職員がなにか作業を行っていた。俺は、そんなことも露知らず、職員の肩を掴み、さっき起きたことを必死に使えた。すると職員は、

「えーはいはい。奴らの存在や目的なども全て知っていますので、一般の方は速やかにお帰りください。」という舐めた返事返してきた。

「馬鹿げたことを言うな!今も奴らは人の家を破壊しようとしてるんだぞ!なのに家に帰れとはなんだ!死ねってことか!!!」

俺は怒りのまま、思っていたことを全部ぶつけた。すると職員の顔は青くなり、こう返してきた。

「家を攻撃?奴らが防護壁を破壊したということですよね?これはかなりまずいですね...」

どうやら話を聞いていなかった様だ。

「今は自警団が対処してくれてるはずだ!

だから早くなにか対策してくれ!」

俺はそう諭すと、職員はカメラを使い状況を確認していた。俺も見せてもらった。

状況は最悪で、自警団は全員胸に穴が空いた状態で倒れていた。レーザーで撃たれたのだろう。それを確認した職員は、質問をしてきた。

「君、名前は?」

俺は返事をする。

「サトウだ。」

職員は満足気な顔を浮かべていた。

「okサトウ。君にお願いがある。今メシアは彼らポリティクスと戦うために開発したスーツと武器があるんだ。それを使って彼らを倒してくれないか?」

俺は唖然としながら、言葉を返す。

「スーツと武器か。まるでヒーローだな。まぁいい。やってやるよ。俺がポリ何とかを倒してやる。」

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シンギュラリティ ハンサム男A @hansamMen-A

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