てっててて転生GO!

かくかくしかじか勇者様

第1話 帰ってきた勇者ニシハナ

目を覚ますそこは真っ暗で身動きが取れない

周りからは歓声、悲しむ声様々なものが聞こえる。

一番多く聞こえるのはニシハナという言葉

いったいどうなってるんだ...


「おーい誰か開けてくれー」ドンドン


バギイイイィイイ


軽く叩いただけで壁が壊れた。というか腕が貫通した。

パカッ

眩しいほどの光が目に差し込み目が痛くなる。


「え?は?」


そんなことはどうでも良かったなぜなら...


『勇者ニシハナ追悼式』

「おい..あれ‥」ザワザワ

「い、生き返っった〜!!」

「うぉおおおおお!」

「勇者様ーーー!」


知らない奴らが知らない奴の追悼式をしてる...


「え?ちょ?え?誰?俺の名前アラドだって!待って待って怖い怖い!近所のおばちゃんがくれる賞味期限がいつかわかんないお菓子ぐらい怖いってぇえええ!!!」

「ゆ、勇者様!緊急事態だ!一刻も早く城に引き返すぞ!」

「「ハッ!」」

「え?棺桶から手足が出てるこの状態で行くの!?兵士さんたち?痛い痛い引きずらないでええええ!」ズズゾババアア

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〜 城にて〜


「なんて乱暴なんだもうちょっといい運び方あっただろ!おい聞いてるか兵士共ー!」

『まさか生き返るとは...勇者ニシハナ!』

「まさか!?その声は王s........なんでバニー服着てンだよ!!」

『イヤン//そんなジロジロ見ないでぇん!じゃなくて話が違うではないかニシハナ何があった!』

「何があったのは王様の方でしょうが!!というよりなんですかさっきから勇者だの話だの、なんのことかさっぱりなんですけど、あと僕アラドなんですけど」

『!?』

『まさかお主記憶がないのか?そんな冗談はよs』(いや、待てよ、こやつワシがバニー服を着ていることにツッコミを入れたな?これは魔王の呪いと初対面のときに説明したはずなのじゃが。わざっとか?それにしてはガチで引いておった顔じゃったな。)

『勇者ニシハナ本当に記憶がないのじゃな?』

「13歳からの数年の記憶はないですけど100%名前はアラドです。どれぐらいかと言うとHな本を読んでいるときに親が部屋にノック無しで入ってくるぐらい確実です。」

『そうか(無視)。記憶喪失か。確か昔読んだ本にはその人が体験したことを再現することで記憶が戻りやすいと書いておったな。よし!勇者のパーティを呼んでこい!!』

「「ハッ!」」

「というか兵士の皆さんあそこにいる変質者捕まえなくていいですか?」

『ワシが王なの!これ魔王の呪い!OK?』プンスカ


〜5分後〜

バコォオン....

「ニシハナ!生きてたのね!」

「おいおい大丈夫だったのかよ兄弟!」


「うわぁ。ねぇ王様勇者パーティ来るの早くない?大体5分しかたってないよコイツら暇なの?」コソコソ

『こら!そんなこと言わないの、勇者パーティのみんなは魔王との件で一段落あってもう仕事なくなったから来るのが早いのじゃ!』コソコソ

「それニートじゃん可愛そうだよ王様!仕事紹介してあげてよ。」コソコソ

『ニートとか人聞きの悪いことを言うな!というか人数が足りんのぉ?あやつはどこにいるんじゃ?』


「ここだ!俺を忘れるなんてひどいでやんすねぇえ。」ヒヒィイ

『誰じゃお前兵士捕らえよ!』

「「ハッ!」」

「えぇ...」(困惑)


「あの〜ここであってましたっけ?お部屋?」ヒョコ

『おぉ!揃ったな勇者パーティよ。突然じゃが勇者ニシハナが生き返った。そして記憶がないらしいお前たちの旅の記憶すべてがな。』

「嘘!?生き返ったのは嬉しいけど、それじゃぁ私と結婚するって約束したのも?」

「王様!本当!?」

『しとらん。』

「おいおい兄弟それじゃ俺様に借りた借金のこともか?」

「王!本当!?」

『しとらん。』

「じゃあ僕といっしょに魔王城を改築したのも?」

「じじい!本当!?」

『しとる。というか王様な。』

「うっそだろお前!?なに人...魔王様の家勝手にbefore−afterしてんだよ!魔王もびっくりだよ勇者が目の前に来て第二形態いつ入ろうかソワソワしてんのになに工事してんだよ!!」

『まぁ見てのとおりじゃ。あとはお主らに任せたぞ勇者との旅をそやつに追体験させて記憶を取り戻してこい。』

「了解です!王様!」

「やったね勇者パーティ!仕事もらえたしニートから無事卒業ハッピーエンド!じゃねーよ!俺ニシハナじゃなくてアラドだってば〜!!」


こうして元勇者パーティは勇者ニシハナの記憶を取り戻すため旅に出るのであった。

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