第3話

試験を終えてから数日後。ジョージは再びあの魔法学園に来ていた。


「結局受かってくれててよかったぜ。まぁ今さらガキの試験で落ちることは無いと思っていたがな」


そんなことを言いながら校内を歩いていく。周りには試験に合格したのであろう子供達が歩いている。


(なんか見覚えあるような、、、あっ!?そういや俺前世でここの生徒の親殺したわ)


そう、前世は真っ黒な仕事をしていたジョージ、実はこの学園の関係者を暗殺したりもしていたのだった。


(なんだかいきなり気が滅入って来たなぁ)


そんなこんな考えているうちにジョージは自分の教室に着く。


(そんなん考えたって意味ないしまずは挨拶と行くか!!)


「どーも、ジョージ・ウィンターでーす!!よろしく!!」


すると何人か生徒がよってくる。


「よっ!俺はルーカス・ホブル!よろしくな」


「ほーん、、、ルーカス君ねよろ、、え?」


目の前にいたのはまさしく筋肉の山、しかも頭はスキンヘッドである。


「、、、学校間違えました?ここ魔法学園ですけど、、、」


「いや、魔法学園で合ってるよ。俺の家先祖代々からの魔法の一族だから親が入れってうるさくて」


「そうなんだ、、、まぁよろしくな!」


どう見たって魔法より筋肉の方が強そうだがとりあえず挨拶を済ませる。


「んで俺はゲイル・エグシー・アントンだ」


横からもう一人男が話しかけてくる。


「ミドルネーム、、、ここらの生まれじゃないのか?」


「まぁな、だからこそあっちじゃ希望の星だってもてはやされちゃってさ。大変なのよ」


「へぇ、、、よろしくな!!」


その後は三人で先生が来るまで他愛の無い話をしていた。






三人が話していると教室に先生が入ってくる


「皆さんこんにちは。私はミーバル・クロムウェル。皆さんの担任となります。皆さん卒業までよろしくお願いしますね?」


「「はーい!!」」


(ババアかぁ、、、、)


クロムウェル先生の声かけに生徒達は一斉に返事をする。しかし、ジョージは先生がババアだったので悲しくなっていた。


「皆さんには交友を深めて貰いたいと思って本日はレクリエーションを用意しました」


「レクリエーションねぇ、、、」


(おじさんには楽しめないかなぁ)


「その内容は、、、クラス内決闘です!!」


「「おぉ~!!」」


「クラス内決闘、、、だと、、、!?」


(対人戦には自信があるが、、、大丈夫か?本気出して)


対人戦のエリートのジョージ。しかし、ジョージの戦闘スタイルはいかにバレずに殺すか的なスタイル。そう、このまま戦ったら他の生徒を片っ端から半殺しにするヤバイ奴である。しかも派手な魔法を使わないのでカッコいいとかよりまずヤバ、、、と引かれること間違いなしであった。


「いきなり決闘かぁ!楽しそうだなジョージ!!」


「あ、あぁ、、、ルーカス。楽しみだな」


どうしたもんかと悩むジョージ。果たして無事に普通の決闘は出来るのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

闇の大魔法使い、命を狙われ続けたので転生して新たな人生を選びます。 @indr100

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ